今日は朝鮮史。ここらへんは日本史でもやりますね。そういえば、世界史で日本史が出てくるのは近代からだったかな。
世界史チャレンジ。大学受験や教養、旅行の前になど。毎日少しずつ知っていこう。
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あらすじ
朝鮮は最初、中国に支配される地域でした。しかし、三国時代を経て、新羅が朝鮮半島を統一すると、朝貢国として中国に認めてもらったのです。
そこから、高麗、李氏朝鮮と続いていきます。中国の文化に影響されながら、独自も文化も作り出していきました。
地図
まず、今日やる場所を確認しましょう。赤で囲まれたところが朝鮮半島です。
古代
朝鮮に最初に登場するのは衛氏朝鮮です。建国者は衛満です。彼はもともと中国の人です。戦国時代の生き残った人が朝鮮に作ったのです。そして、前漢により滅亡され、支配下に置かれます。
この前漢の武帝の時代に朝鮮4郡が設置されます。有名なものは楽浪郡です。郡は中国の拠点のことです。現在の平壌付近です。この後、漢王朝が滅亡して、朝鮮に国が出来ていきます。
馬韓という地域は百済、辰韓という地域は新羅、弁韓という地域は任那(加羅・加那)になりました。
三国
その後、三国時代が始まります。中国東北地方を支配していた高句麗(こうくり)は楽浪郡を征服します。南側を圧迫していきました。広開土王(こうかいどおう)のときに全盛期を迎えます。彼は広開土王碑を建立しました。
百済は高句麗・新羅に対抗するために日本と結びました。しかし、唐・新羅の連合軍に敗北します。そして、白村江の戦い(663)で日本の力を借りて復活しようとしますが、新羅、唐に敗れてしまいました。
新羅は加羅を征服します。そして、新羅は強いバックである唐と連合を作りました。そして、百済と高句麗を征服します。
次は渤海です。高句麗が逃げて作ったのが渤海です。都は上京竜泉府です。建国者は大祚栄(だいそえい)です。
新羅
最終的に勝ったのは新羅です。新羅の都は慶州です。やっと勝った新羅でしたが唐の都護府を置かれてしまいました。そこで新羅は唐を排除し、朝鮮半島を統一します。唐から反発がありそうなものですが、新羅は唐に朝貢したので統一を認めてもらったのでした。
新羅は朝貢したので唐からの影響を受けます。まずは骨品制です。貴族性のことです。さらに、仏国寺が建てられます。
新羅が滅亡した後、高麗ができます。都は開城で、建国者は王建です。両班という特権身分の官僚が登場していきます。
高麗は、高麗版大蔵経、金属文字、高麗青磁が作られました。中国の文化に影響されながら新しいものを作っていったのです。
この高麗の後に出てくるのは朝鮮(李氏朝鮮)です。都は漢城で、李成桂が建国者です。ここでは、朱子学の官学化され、科挙の実施を行いました。また、両班が形成されていきます。そのため朝鮮では両班が支配層になっていきました。さらには、高麗の時代にできた金属活字がさらに発達します。
世宗のときには、訓民正音の制定されました。それが現在のハングルです。そのため、ウォンの最高額に描かれています。
この後、朝鮮は豊臣秀吉に攻められました。これを壬申・丁酉の倭乱といいます。これは朝鮮からの呼び名です。日本からは、文禄・慶長の役といいます。この豊臣秀吉の軍を迎え撃ったのが、李舜臣です。亀船を使い日本の侵攻を食い止めました。
中国で明が滅ぶと清に変わります。この清を中国と認めないで、正統な中華を守っているのは朝鮮であるという思想が芽生えていきました。小中華といいます。
略図
↓ ↓ ↓
↓ ↓
↓ ←唐 ↓
遼 高麗
↓ ↓
金 ↓
↓ ↓
モンゴル ↓
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元 ↓
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明 李氏朝鮮
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今日はここまで。ではまた次回!