文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
解説1
例文
走るは楽しい → 走る( )は楽しい
この文はおかしいのがわかりますか。正しい文章にするには、( ) の中に「こと」を入れるとしっくり来ますね。これは、助詞の「は」は、基本的に名詞が前に来るからです。でも例文では「走る」という動詞が来ています。それがおかしいと感じたのです。そのため、( ) に「こと」入れることで名詞になったのでしっくりと来たのです。
これを英語でやってみましょう。
Run is fun → Running is fun. 「走ることは楽しい」
「走る」はRunですね。でも主語の位置には名詞しか来れませんので、この文はおかしいわけです。そこで日本語のように、「こと」を英語でも付けたいわけですね。英語では、動詞をIng形にしてあげればよいのです。Run → Running とするとしっくり来るようになります。動詞から名詞にするにはIng形にすればよいことを覚えましょう。
↑ 品詞の知識が曖昧な人は上の記事で明確にしましょう。
名詞になるということは、置ける場所は決まっていますね。それぞれ見ていきましょう。
解説2 主語
主語の位置
Learning English is important. 「英語を習うことは重要です」
「英語を習う」→ 「英語を習うこと」にします。語順に注意しましょう。「英語を習う」は learn English なので、「英語を習うこと」は Learning English です。このまま大きなカタマリで主語の位置に来ますよ。
解説3 目的語
目的語の位置
I started studying English. 「私は英語を勉強し始めた」
「英語を勉強する」→ 「英語を勉強すること」にします。直訳は「英語を勉強することを始めた」になりますが、意訳して例文の訳のようになっています。
解説4 補語
補語の位置
My favorite thing is playing tennis. 「私の好きなことはテニスをすることです」
「テニスをする」→ 「テニスをすること」にします。第2文型なので、主語と補語はイコール関係ですね。
解説5 前置詞
前置詞の位置
I am good at playing tennis. 「私は、テニスをすることが得意です」
前置詞の後ろは名詞が来ますのでもちろん、動名詞も置けます。しかし、to不定詞の名詞的用法は置けないのに注意しましょう。
解説6
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覚えるポイント
1、動名詞の訳は「~すること」
2、動詞のIng形することで名詞になる
3、動名詞は、主語、目的語、補語、前置詞の後ろに置くことができる
実際に出たポイント
1、動名詞しか後ろに取らない動詞をヒントに動詞の形を動名詞にする
3、( ) ~ V ~ という形で動名詞が来ないと文が完成しない
4、正誤で目的語に動名詞しか取らない動詞なのに後ろがto doになっている
5、