文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
関係詞の考え方の入門です。正しいかとかネイティブの考え方かとかは置いといて、まずは、こんなもんなんだと苦手を克服することが大事です。そこからレベルアップすればいいのです。
解説1
I have a friend. He lives in Kyoto.
「私は友人がいる」「彼は京都に住んでいる」
関係代名詞を使うと2つの文を合体することができます。まず、2つ文章の同じものを探します。すると「a friend」と「He」だとわかります。つなぐ時は、ここが人だとwhoを使います。人以外だとwhichを使います。ここでは人なのでwhoを使いましょう。
I have a friend who lives in Kyoto.
「私は京都に住んでる友人がいる」
次に、Heをwhoに変えて、a friendの後ろに合体させます。これで2つの文が1つになりました。このとき、a friendを先行詞といいます。
解説2
I have a friend. He lives in Kyoto.
「私は友人がいる」「彼は京都に住んでいる」
この2つの文を接続詞のandを使って1文にします。すると
I have a friend and he lives in Kyoto.
になります。そして、「京都に住んでいる友人」というときは、and he をwhoに置き換えます。このwhoを関係代名詞といいます。
I have a friend who lives in Kyoto.
このa friend who lives in Kyotoの部分に注目しましょう。who以下の分はa friendを修飾(説明)する構造になっています。このとき修飾される名詞を先行詞といいます。
解説3
I have a friend. 「私は友人がいる」
「私は友人がいる」という意味ですが、この「友人」を詳しく文章で説明したいとします。そのときに詳しく説明したい対象が人の場合who、人以外の場合はwhichを後ろに置きます。
I have a friend who
次に「京都に住んでる」と説明したいとしましょう。これを英語で言うと「live in Kyoto」なので後ろにつけましょう。
I have a friend who live in Kyoto.
京都に住んでいるのは、彼なので、もともと主語はa friendなので「lives」にするのを忘れないようにしましょう。
I have a friend who lives in Kyoto.
このとき説明されている対象を先行詞といいます。
解説4
「少年」という「名詞」がありますね。これに単語を足してこの本の説明をしてみましょう。たとえば、「かっこいい本」「かわいい本」という風に説明できますね。このように名詞を説明する語を「形容詞」といいます。
ここで出てきたのは1語ですが、この部分は文章で説明できると思いませんか?たとえば
本を書いた「少年」
このように<本書いた>という風に「文章」で説明できますね。これを英語で言うとどうなるのでしょうか。英語をそのまま日本語にすると
wrote the book the boy
ですが、英語はこれでは意味が通りません。英語は基本的に2語以上で説明するときは後ろに置かれます。そのため、
the boy wrote the book
になりそうですが、これも違います。これでは、「少年は本を書きました」か「本を書いた少年」か区別できません。そのため後者だとわかりやすくするために、ここからが説明部分だとわかりやすくするために、説明対象が人の場合はwho、人以外の場合はwhichを置きます。
the boy who wrote the book
the boyは人なのでwhoを後ろに置きましょう。これで「本を書いた少年」と表現できます。また、説明される対象のことを先行詞といいます。
説明5
私はあの少年を知っています → 私が知っているあの少年
左の例文を右の例文にするのが関係代名詞です。
もう少し詳しくいうと、左は文章ですが、右は名詞のカタマリになっています。左は、助詞の「は」をつけることができませんが、右は、「は」が付きますね。それは、助詞の「は」には基本的に名詞がつくからです。左は文章なので「は」は付きません。しかし、右は名詞のカタマリなので付きます。
このように変化させるときに使うのが関係代名詞です。ではこれを英語にしてみましょう。
私はあの少年を知っています → I know the boy
私が知っているあの少年 → The boy (who / that) I know
日本語では、「あの少年」の位置が変わっていますね。ですので、英語でも換わると考えるのが普通です。日本語では一番後ろに持ってきますが、英語では一番前に持っていきます。
そのときに、もともと目的語の位置にあった単語を動かすときは、
動かした単語の後ろは、何も置かないか、thatか、人ならwho、人以外ならwhichを置くかの4タイプあります。今回は、the boyが人なので、whoか、thatか、何も置かないかの3パターンOKです。
その友だちは上手に歌う → 上手に歌うその友だち
次は、この文を英語で上記でやったようにしてみましょう。
その友だちは上手に歌う → The friend sings well
上手に歌うその友だち → The friend (who / that) sings well
今回の文は「その友だち」の部分が換わっていますね。でも英語では位置が変わらないのがわかりますか?ですので、何も置かないと「その友だちは上手に歌う」と「上手に歌うその友だち」との判別ができないので必ず置きます。thatか、whoか、whichです。
もともと主語だった部分を動かすときにはこのようにします。上の2つで動かした単語を先行詞といいます。
説明がわかったら、この記事で句と節の感覚を日本語を学ぼう。