英語の品詞感覚を養う記事シリーズ。名文家で知られるチャーチル大統領も品詞分解の構文把握をしたという。
☆勉強法
できれば、ノートを取りましょう。色分けした文と白文を用意してください。復習するときは、白文を見て何も見ずに自分で色を付けられるようになるまでしましょう。
☆品詞
品詞とは言葉の種類のこと。最初は大事な4つの品詞を覚えましょう。
☆名詞
名前を表す言葉のこと。世の中には色んな名前であふれていますね。たとえば、ペン、本、日本、ジュースなどなどたくさんあります。これらが名詞になるのです。
☆動詞
動作や状態を表す言葉のこと。たとえば、走るやいるのこと。
☆形容詞
名詞を説明する言葉のこと。たとえば、赤い、賢い、明るいなどがあります。赤い本といった場合、本が「赤い」んだよと説明していますね。
☆副詞
名詞以外を説明する言葉のこと。名詞以外とは副詞、形容詞、動詞、文全体
☆第5文型
英語の文章には大きく分けて5種類のパターンがある。どんなに複雑な文でも5種類になる。では見ていきましょう。
☆第1文型
Sは主語、Vは述語 という語順。
☆第2文型
S、V、Cは補語 という語順。補語とは、ここではSの説明している役割をしているということ。S=Cになっている。
☆第3文型
S、V、Oは目的語 という語順。目的語とは述語の対象となる役割のこと。
☆第4文型
S、V、O、O という語順。目的語が述語の後ろに2つ来るタイプ
☆第5文型
S、V、O、C という語順。この場合の補語はOを説明している役割のこと。O=Cになっている。
☆品詞と文型
文型を品詞で置き換えてみましょう。
☆第1文型
Sには「名詞」しか入りません。Vには「動詞」しか入りません
☆第2文型
Cには「名詞」か「形容詞」が入ります
☆第3文型
Oには「名詞」しか入りません
☆第4文型
SとOには「名詞」が入ります
☆第5文型
Cには「名詞」か「形容詞」が入るので2種類あるわけです。
まずは、この関係性をきちんと理解しましょう。でもわからなくても勇気を持って進むことで後からわかることもあります。
☆2、3文型の判断
第2文型は2つあるのでしたね。
こちらは第3文型です。しかしよく見てください。品詞では、「名詞」「動詞」「名詞」で同じ並びがありますね。しかし、この文は第2文型、この文は第3文型と分けることができます。どうやってでしょう。
それは、イコール関係かそうじゃないかで分けることができます。実例を出して見ましょう。
She is a student. 「彼女は生徒です。」
She likes English. 「彼女は英語が好きです。」
両方の文は、「名詞」「動詞」「名詞」と並んでいます。しかし、上の文は第2文型で、下の文は第3文型になります。
それは、上の文はShe イコール a studentという関係になるからです。それに対して、She イコール Englishという関係にはなっていません。彼女は英語ですっておかしいですよね。
このように同じ品詞が並んでいても、イコール関係になれば、第2文型、イコール関係にならなければ、第3文型になります。
☆第4、5文型の判断
第2、3文型と同じようなことが第4、5文型でも起こります。
こちらが第4文型になります。
こちらは第5文型でしたね。見てわかる通り、「名詞」「動詞」「名詞」「名詞」が共通していますね。こちらも判別が必要になります。
判別の仕方は第2、3文型と同じような感じです。動詞の後ろの「名詞」「名詞」の関係がイコール関係なら第5文型、イコール関係にならなければ第4文型になります。では、実例で見てみましょう。
I will give you three books. 「私はあなたに3冊の本をあげるでしょう」
We call the cat Tom. 「私たちはそのネコをトムと呼びます」
では、上の文を判別してみましょう。動詞の後ろの名詞の関係性を見るのですね。上の文は「you」イコール「three books」になっていないので第4文型です。下の文は「the cat」イコール「Tom」の関係になっているので第5文型になります。
このように同じ品詞の並びでも違う文型だと判断できるようになりましょう。
では今日はここまで。ちゃんと復習してくださいね。また次回!