【ワンポイント英文法】不可算名詞

文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。

 

f:id:nicochan0923:20210428202554p:plain

 不可算名詞の使い方はよく出るので整理しておきましょう。 

 

解説1

 名詞は、可算名詞と不可算名詞に分けられる。また、不可算名詞には、物質名詞、抽象名詞、固有名詞、(集合名詞の一部)がある。

 

 物質名詞・・・液体、気体、製品の原料、食料品、自然現象など一定の形がないものを言います

 ex. water、milk、air、wood、iron、sugar、salt、rain、snow

 

 抽象名詞・・・性質、状態、動作など無形なもの、抽象的な概念を表すものをいいます

 ex. Kindness、honesty、peace、poverty、tennis

 

 固有名詞・・・特定の人、もの、場所などに固有の名称を表すものをいいます。

 ex.Tom、Ann、June、Tokyo、London

 

解説2

 辞書に出てくるCとUは、Cは可算名詞(countable)、Uは不可算名詞

  (uncountable)ということ。

 

 数えられないというのは、日本語にはない考え方です。ではどういうものが数えられないかというと、基本的には、「輪郭がはっきりしないもの」と覚えておきましょう。例えば、水です。水というのは、形がいろいろ変わりますね。つまり、決まった輪郭がないということです。

 

解説3

  不可算名詞は a / an やsをつけないことに注意すること。

 

  ex. informations ← ダメ 

  ex, an information ← ダメ

 

 many、a few、fewは可算名詞につく、much、a little、littleは不可算名詞につく

 

  ex.many / a few / few information ← ダメ

  ex. much / a little / little ← マル 

f:id:nicochan0923:20210522170851j:plain

    

解説4

 ☆間違えやすい不可算名詞

  ①furniture (家具) baggage(手荷物)

 

   家具というのはtable,chair , deskを全部合わせた概念だから。

 

  ②fruit(果実) food(食べ物)

 

   リンゴ、ぶどう、なしを全部合わせた概念だから。食べ物も同じく。

 

  ③machinery (設備)、jewelry(宝飾品)、clothing(衣料品)

 

   これらも全部合わさった概念だから数えられない。

 

  ④money(お金)

 

   お金は概念だから数えられない。でも、bill(紙幣)coin(コイン)は形があるから数えられる。

 

  ⑤information(情報)、advice(助言)、news(ニュース)、evidence(証拠)

 

  これらも形がない概念だから数えられない。

 

 他にも、equipment(設備)、damage(被害)、housework(家事)、fun(楽しみ)、poetry(詩)、progress(進歩)、knowledge(知識)、weather(天気)、scenery(景色)、wealth(富)、traffic(交通)などがある。

 

解説5

  不可算名詞は数えられませんが、数える方法があります。それは、輪郭を与えてあげればよいのです。例えば、水の場合は、グラスという輪郭を与えてあげればよいのです。これで1杯というように数えることができます。

 グラス以外にもあるので紹介しておきましょう。

 

 ①a glass of     (ワイン ミルク 水) 1杯

 ②a cup of    (コーヒー 紅茶)   1杯

 ③a bowl of   (スプーン) 1杯

 ④a slice of   (パン) 1枚

 ⑤a sheet of    (紙) 1枚

 ⑥a piece of  (チーズ、ケーキ) 1つ

 ⑦a spoonful of    (砂糖スプーン) 1杯

 ⑧a gallon of   (ガソリン 水) 1ガロン、1リットル

 ⑨a pound of   (砂糖 紅茶 バター) 1ポンド

 ⑩a piece of    (情報、ニュース、助言、証拠 手荷物、フルーツ、家具)

 

 これらを使うことで数えることができるのですa piece ofが一番汎用性が高いことを覚えておきましょう。

 

 複数にするときは、 Two glasses of water(2杯の水)のようにする。不可算名詞の部分は何もせず、可算名詞の部分はsをつけるのを忘れないように。

 

解説6

 1つの単語は可算、不可算の両方持っている場合が多いのですが、やっかいなのは、可算、不可算で意味が変わってしまうものです。代表的なものを見てみましょう。

 

①paper

  C 新聞、書類  U 紙

 

②room

  C 部屋  U スペース、部屋

 

③glass

  C グラス、メガネ  U ガラス

 

④work

  C 作品  U 仕事 ← C  job

 

⑤time

  C 期間、機会、回数  U 時間

 

⑥democracy

  C 民主主義国  U 民主主義

 

⑦fire

  C 火事  U 火

 

air

  C 雰囲気  U 空気

 

⑨hair

  C (一本の)髪の毛  U 髪(全体)

 

☆状態が変わるもの

apple

  C 形があるリンゴ  U 擦られたリンゴ

 

②fish 

  C 魚  U 刺身、魚肉

 

③chiken

  C にわとり  U 鶏肉

 

☆見方で変わるもの

 

①bus

  C バス  U (交通機関の)バス

 

②pen

  C ペン  U (手段・方法としての)ペン

 

③wine

  C ワインの種類  U ワイン

 

④school

  C (建物の)学校  U (教育を受ける場所の)学校、教育

 

☆見えないものを区別

 

①noise

  C (ドン、バンのような具体的な) 音  U 騒音

 

②experience

  C (具体的な)経験  U (抽象的な)経験

 

③kindness

  C さまざまな親切行為  U 親切さ

 

覚えるポイント

 1、どういうものが不可算名詞か

 

 2、不可算名詞の注意する使い方

 

 3、間違えやすい不可算名詞

 

 4、数えるときの方法

 

 5、可算、不可算で意味が意味が変わるもの