文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
不可算名詞の使い方はよく出るので整理しておきましょう。
解説1
名詞は、可算名詞と不可算名詞に分けられる。また、不可算名詞には、物質名詞、抽象名詞、固有名詞、(集合名詞の一部)がある。
物質名詞・・・液体、気体、製品の原料、食料品、自然現象など一定の形がないものを言います
ex. water、milk、air、wood、iron、sugar、salt、rain、snow
抽象名詞・・・性質、状態、動作など無形なもの、抽象的な概念を表すものをいいます
ex. Kindness、honesty、peace、poverty、tennis
固有名詞・・・特定の人、もの、場所などに固有の名称を表すものをいいます。
ex.Tom、Ann、June、Tokyo、London
解説2
辞書に出てくるCとUは、Cは可算名詞(countable)、Uは不可算名詞
(uncountable)ということ。
数えられないというのは、日本語にはない考え方です。ではどういうものが数えられないかというと、基本的には、「輪郭がはっきりしないもの」と覚えておきましょう。例えば、水です。水というのは、形がいろいろ変わりますね。つまり、決まった輪郭がないということです。
解説3
不可算名詞は a / an やsをつけないことに注意すること。
ex. informations ← ダメ
ex, an information ← ダメ
many、a few、fewは可算名詞につく、much、a little、littleは不可算名詞につく
ex.many / a few / few information ← ダメ
ex. much / a little / little ← マル
解説4
☆間違えやすい不可算名詞
①furniture (家具) baggage(手荷物)
家具というのはtable,chair , deskを全部合わせた概念だから。
②fruit(果実) food(食べ物)
リンゴ、ぶどう、なしを全部合わせた概念だから。食べ物も同じく。
③machinery (設備)、jewelry(宝飾品)、clothing(衣料品)
これらも全部合わさった概念だから数えられない。
④money(お金)
お金は概念だから数えられない。でも、bill(紙幣)coin(コイン)は形があるから数えられる。
⑤information(情報)、advice(助言)、news(ニュース)、evidence(証拠)
これらも形がない概念だから数えられない。
他にも、equipment(設備)、damage(被害)、housework(家事)、fun(楽しみ)、poetry(詩)、progress(進歩)、knowledge(知識)、weather(天気)、scenery(景色)、wealth(富)、traffic(交通)などがある。
解説5
不可算名詞は数えられませんが、数える方法があります。それは、輪郭を与えてあげればよいのです。例えば、水の場合は、グラスという輪郭を与えてあげればよいのです。これで1杯というように数えることができます。
グラス以外にもあるので紹介しておきましょう。
①a glass of (ワイン ミルク 水) 1杯
②a cup of (コーヒー 紅茶) 1杯
③a bowl of (スプーン) 1杯
④a slice of (パン) 1枚
⑤a sheet of (紙) 1枚
⑥a piece of (チーズ、ケーキ) 1つ
⑦a spoonful of (砂糖スプーン) 1杯
⑧a gallon of (ガソリン 水) 1ガロン、1リットル
⑨a pound of (砂糖 紅茶 バター) 1ポンド
⑩a piece of (情報、ニュース、助言、証拠 手荷物、フルーツ、家具)
これらを使うことで数えることができるのですa piece ofが一番汎用性が高いことを覚えておきましょう。
複数にするときは、 Two glasses of water(2杯の水)のようにする。不可算名詞の部分は何もせず、可算名詞の部分はsをつけるのを忘れないように。
解説6
1つの単語は可算、不可算の両方持っている場合が多いのですが、やっかいなのは、可算、不可算で意味が変わってしまうものです。代表的なものを見てみましょう。
①paper
C 新聞、書類 U 紙
②room
C 部屋 U スペース、部屋
③glass
C グラス、メガネ U ガラス
④work
C 作品 U 仕事 ← C job
⑤time
C 期間、機会、回数 U 時間
⑥democracy
C 民主主義国 U 民主主義
⑦fire
C 火事 U 火
⑧air
C 雰囲気 U 空気
⑨hair
C (一本の)髪の毛 U 髪(全体)
☆状態が変わるもの
C 形があるリンゴ U 擦られたリンゴ
②fish
C 魚 U 刺身、魚肉
③chiken
C にわとり U 鶏肉
☆見方で変わるもの
①bus
C バス U (交通機関の)バス
②pen
C ペン U (手段・方法としての)ペン
③wine
C ワインの種類 U ワイン
④school
C (建物の)学校 U (教育を受ける場所の)学校、教育
☆見えないものを区別
①noise
C (ドン、バンのような具体的な) 音 U 騒音
②experience
C (具体的な)経験 U (抽象的な)経験
③kindness
C さまざまな親切行為 U 親切さ
覚えるポイント
1、どういうものが不可算名詞か
2、不可算名詞の注意する使い方
3、間違えやすい不可算名詞
4、数えるときの方法
5、可算、不可算で意味が意味が変わるもの