過去問で点数が取れない理由

合格点に届かない理由を探る。

 

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一定の勉強をした後は、過去問で実践的な演習をしていくと思います。しかし、すこぶるいい点数が取れない、思っていたよりも低い点数を取ってしまった凹んでる、焦っているなんて人が多いのではないかと思います。そこで過去問で点数が取れない理由と対処法を一緒に考えていこうと思います。

 

 

1、取るべき点数

 まず、過去問で取るべき点数のことを気にしていますか。満点を取ろうとか思っていませんか。満点を取らなくても合格できます。

 

 大きく話すと基本的に大学の合格点は7割前後です。つまり、目標の点数は7割で3割落としていいことになります。

 

 もっと詳しく話すと、自分の行きたい志望校の合格最低点を探せば、出てくると思いますので、その点数を取ればいいわけです。得点調整がある場合もあるので、そこは気をつけましょう。

 

 また、合格最低点ギリギリだと危ないので、プラス0.5~1割取れるのを目指したほうがいいわです。

 

 さらに、1科目だけでなく、複数の合計点で決めるので、教科のバランスが大事になっていきます。苦手科目は他の科目でカバーできるわけです。ただカバーできると言っても限度があるので、事故にならない程度に苦手科目を抑えて、得意科目で合格をもぎ取るのがいいでしょう。

 

2、勉強量が足りない

 受験勉強は結構な量をこなさないといけません。大半の人は勉強の量が足りないことが多いです。それを知らずに自分の感覚だけで、これくらいやれば大丈夫と思っていませんか。だいたいそれでは足りません。もっと必要です。もっともっと必要なのです。何かキセキが起こって勉強ができるようになるとかないです。愚直に勉強しましょう。

 

 勉強の質と量の話ってよくありますよね。そして、量より質だ!みたいな論調もありますが、個人的にはそうは思いません。量も質も両方大事です。

 

 さらにいうとそのバランスが大事です。今の自分の立ち位置によって、質と量のバランスは変わります。今はどっちに重きを置かないといけないのか考えるのが必要だと思います。

 

3、初見の問題

 大学入試は初見の問題を解きますね。しかし、初見の問題に対応する勉強をしていない人がいます。そういう人はもちろん、過去問の点数が取れません。

 

 過去問を解いて、答えを見ると知っていた問題だったようなことはありませんか。それはこのタイプの可能性があります。

 

 そういう人は勉強のやり方を見直しましょう。

 

 0、見たことない。 → 難しすぎるものを除いて、勉強が足りません。使っている教材にそのことは書いてないか調べてみましょう。

 

 1、解説を見てなんか見たことがあるけど出来ない → まずは、その分野に戻って、理解と整理をカンペキに行いましょう。

 

 2、問題を見たことがあるし、覚えたんだけど、出てこなくて間違いえた → カンペキに覚えるまで繰り返しましょう。1周やったら終わりなんてことは絶対ありません。何回もやるのです。

 

 たとえば、野球のバッティングのやり方を教えてもらい、できるようになりました。その後は練習しません。なんてことがあると思いますか。毎日素振りの練習をすると思いませんか。それと同じです。

 

 3、解答を見るとわかる → 覚え方が良くない。参考書で勉強するときはプロセスに気をつけて勉強しましょう。なぜその解き方をするのか、さらに、なぜその解き方を選ぶのか。そこまで考えて勉強しましょう。

 

  I will be waiting for you at the hotel when you ( ).

  1、arrive 2、will arrive 

 

 実際にこの問題で試してみましょう。まず、問題を解くには、時・条件を表す副詞節内では未来の内容でも現在形になるというルールを覚えないといけませんね。このときに勝手にwhenやifの中は現在形と覚えていませんか。すると、

 

 He is out now, and i don't know when he ( ) in the office. 

 1、is back 2、will be back

 

  こういった問題に対処できません。こちらは2が答えです。なので、丸暗記ではなく、きちんと知識の中身を理解しないといけないのです。副詞節ってわかりますか?みたいな。

 

 次に、時・条件を表す副詞節内では未来の内容でも現在形になるというルールをなぜ使えると思いましたか。ランダムの問題を見て、このルールが使えると思い出せますか。

 

 そうなのです。さらに問題を見て、どの知識を使えばいいのか判断をしないといけないのです。この問題の場合は、選択肢が時制に関すること、whenが副詞節を作ることがヒントになってこのルールを導き出せるのです。勉強をするときは、この目ノツケドコロも勉強しないといけないのです。

 

 そして、実際に使えるか練習しないといけません。数学でも実際に理解しても自分で解けるかと言われたらできないこともあるので。

 

 1、知識を丸暗記する

 2、知識の内容を覚える

 3、知識を使うか使わないかを判断できるようにする

 4、知識の運用を練習する

 

まとめるとこの4つです。勉強のやり方でこれらの作業を怠っている場合は、点数が伸びない可能性がありますね。

 

4、基礎をおろそかにしている

 基礎的な知識をやらずに演習や応用をしていませんか。単語、文法をおろそかにして、長文をやっていませんか。

 

 土台をしっかりせずに応用的なものなどできるわけがありません。やり残しの参考書なので、まだカンペキか怪しいものがあれば、そちらをやりましょう。

 

5、出題傾向

 たとえば、共通テストと私大の個別試験は傾向が違います。そのため、私大の個別試験の勉強をしていて、共通テストの対策をしないでいたら、共通テストは取れるようになりません。逆もしかりです。きちんと傾向にあわせた勉強をしましょう。

 

 そのときには、過去問を分析することをオススメします。ほんとに最低1回分だけでもいいので、とことん分析してみましょう。

 

 配点、どんな問題が出るのか、出典、時間配分、解答の特徴、分野の偏り、知識のレベルなどなど分析できるものはたくさんあります。

 

 すると、自分の足りないところがわかり、それの具体的な対策が取りやすくなります。

 

また、ここらへんは、黄色本や○○大の英語などを活用するといいでしょう。

 

6、時間

 過去問をやっていく中でぶち当たるのは時間が足りない問題ですね。こちらはすぐに改善されるものとされないものがあります。

 

 1、まず単純に慣れていないことが考えられます。類題をたくさんやるだけでも解く早さは上がっていきます。苦手な箇所はたくさんやるといいでしょう。

 

 2、勉強のやり方を変えると改善されることがあります。普段から解く時間を意識して勉強しているでしょうか。

 

 たとえば、単語を覚えるときに、1秒以内に言えるようにするや、長文をCDの速度で着いていけるくらい音読する、問題を復習するときは、解答できることだけじゃなく、早く解けることも目標にするなどです。とにかく、普段の勉強から速さも意識するといいです。

 

 3、判断の遅れ。英語の長文問題の時間が足りない場合速読の練習をする人がいますね。それもアリなのですが、実際は英文を読む早さというより、解くのに時間がかかっている場合があります。そのときは、問題を解くときの判断を早める練習をするといいでしょう。

 

 4、解く順番。過去問は解く順番を変えるだけで点数があがる場合があります。不思議ですが、結構多いのも事実です。解く順番にも目を向けてみましょう。

 

7、参考書のレベル

  ○○レベルの参考書みたいなのがありますね。すると、これをすれば、○○レベルの過去問は取れるようになる!と思いそうですよね。しかし、それらの参考書の大半は○○レベル(初級~ちょい中級)です。つまり、その参考書をカンペキにしても、志望校にはレベルの差があります。そのため、参考書をやり終わっても、過去問で良い点数を取れないのは当たり前なのです。当たり前です。

 

 ですので、参考書をやり終わったら、過去問をやり、自分の足りないところを分析し、それを補う参考書をやる必要があります。あと、○○レベルと言っても大学、いや学部によっても傾向が違うので、必ず志望校の過去問を基準に考えて勉強していきましょう。

 

8、慣れ

 慣れは大事です。過去問で出来ない部分の分野だけを短期集中でやることもオススメです。たとえば、整序が苦手なら整序問題だけをガツッとやることで見えてくるものがあると思います。

 

おわり、まとめ

 大きく取れない理由を分けると、実力がないケースと演習経験がないケースの2つです。それを解決するには、分析をして、足りないものを補う。初見に対応する勉強法に変える。慣れる。

 

 

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