【ワンポイント英文法】付加疑問文

文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。

 

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解説1 付加疑問とは

 付加疑問とは「~ですね?」と相手に同意を求めたり、確認したり、念押しするときに使います。省略した疑問形を後ろに加えてあげる、つまり、付加するから「付加疑問」なのです。

 

解説2 例

  ex. It's cold today      「今日は寒いです」 

    It's cold today, isn't it? 「今日は寒いですね?」

 

 上の文は「今日は寒い」と単に事実を述べているだけです。一方、下の文では「~ね」が付いている。

 

  想像してみてほしい。「今日は寒いですね」と自分が相手に言う時は、「そうだね」という返事を期待していないでしょうか。これは、事実を述べながらも相手に返事を求めているのです。

 

 つまり、「~ね」には自分の言いたいことへの共感、同意を促すニュアンスが追加されるのです。そのため、さりげない世間話にもよく使われます。

 

  ex. You've already had your lunch. 「あなたはもうお昼を食べ終わっている」  

    You've already had your lunch,haven't you? 「あなたはもうお昼を食べ終わっているよね?」

 

  上の文は単に事実を述べている。一方、下の文は、「~ね」が付くことによって、「確認」のニュアンスが追加される。

 

解説3 付加疑問文の作り方

 ex. It's too hot today → It's too hot today , isn't it?

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解説4 具体例

 

 It is → isn't is?

 You are → aren't you?

 He is → isn't he?

 It was → wasn't it?

 You do → don't you?

 She does → doesn't she?

 You did → didn't you?

 You can → can't you?

 You have Vpp → haven't you?

 There is → isn't there?

 Let's → Shall we?

 命令文 → will you? / won't you?

 

 ※Let'sと命令文は導き出せないので暗記すること。

 ※Neverなどの準否定語も否定文として扱う                        

 ※否定形の命令文の付加疑問の後ろはwill you?だけなので注意

 

解説5 発音

 

 ex. She is a singer , isn't she?  ↑「確認」 ↓ 「同意」

                                                     

 文尾を上がり調子で発音すると「確認」のニュアンスが強くなり、

 文尾を下がり調子で発音すると「同意」のニュアンスが強くなる。

 

解説6 right

 

 ex, This is mime , right?「これ、私のだよね?」

 

 付加疑問はrightに言い換えることができます。しかし、rightは念押しのニュアンスが強くなります。一番最初の例文のように世間話として付加疑問を使う場合、rightは好ましくない。

 

解説7 返答

 

ex. It's a beautiful day, isn't it? 「今日はいい天気ですね」

          Yes, it is   「はい、いい天気です」

          No, it isn't 「いいえ、いい天気ではないです」

 

 単純に事実が肯定の答えにはYes, 否定の答えにはNoを答える。

 

解説8 返答の理由

 

 ex. You aren't good at English , are you?  「あなたは英語が得意ではないですよね?」

 

 Yes , I am 「いいえ、得意です」 No, I'm not「はい、得意ではありません」

 

 ここで注目してほしいのは、日本語はいいえなのに英語ではYes、はいなのにNoと逆になっているところです。これは、英語と日本語の考え方の違いのせいで逆になっています。

 

    日本語では相手の質問に対して同意か反対かではい、いいえを答えます。「あなたは英語が得意でないですよね?」「いいえ(そうではありません)、得意です」、「はい(その通りです)、得意ではありません」という風 になります。

 

    対して、英語は、質問の事柄に対して同意か反対かでYes,Noを答えます。つまり、「あなたは英語が得意です」という事柄に対して同意か反対、YesかNoで答えるのです。

 

   英語では、どんな風に聞かれてもそれが事実ならYes,事実でなければNoで答えてください。これは否定疑問の返答でも同じです。

 

解説9 注意する付加疑問

 ☆I'm → aren't I ? 否定の場合は am I ?

 

 ☆had better → hadn't S 否定の場合は had S ?

 

 ☆used to → didn't S ? 否定の場合は did S ?

 

 ☆ought to → oughtn't shouldn't S ? 否定の場合は ought / should S ? 

 

 ☆somebody is → aren't they? somebodyは複数になる

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    ☆This / That is → isn't it ? 

  this / thatは it these / those は they

 

 ☆ I think you are right → aren't you? 

  I think / I'm sure ? I'm certain SVなどはSVの方を付加疑問にする

 

覚えるポイント

 1、付加疑問文の作り方

 

 2、例外を覚える