文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
解説1 まとめ
最初にまとめた図をみましょう。最終的にこれを暗記するようにしましょう。
解説2 人称と数
では、この図の単語の1つずつ見ていきましょう。まず人称とは何か。人称とは「話し手との関係を表す」ものです。3種類に分けることができます。
1人称・・・話し手のこと、つまり、「I」「we」
2人称・・・聞き手のこと、つまり「you」
3人称・・・話し手と聞き手ではないこと、つまり、1人称、2人称以外のこと
次は数の話です。単数とは1人、1つのことです。それに対して、複数とは2人、2つ以上のことです。
解説3 代名詞
読んで字のごとく「名詞の代わりをするもの」です。例えば、「昨日、遊園地に行ったんだよ」と最初は言いますが、次からは、「”そこ”でね」、「”そこ”がさ」など、こそあど言葉に変えると思います。このように言い換えることができるのが代名詞です。他にも「トム」は「彼」に変えることができますね。なぜ代名詞を使うかというと何回も同じ名詞を使うとくどいので「代名詞」に変えるのです。
解説4 格とは
格とは、名詞、文の中での代名詞や名詞役割を表すものです。日本語にも、格があります。日本語は、助詞を使って格を表します。
例えば、「私」という代名詞に「は・が」を付けると「私は・が」となりますね。そして、これは主語を表しますよね。つまり、「私は・が」は文の中で主語の役割があるのです。このように主語の役割がある格を主格と言います。
他にも「私」に「を・に」を付けると目的語になりますね。これは、目的語の役割になるので目的格と言います。
日本語は、名詞、代名詞に助詞を付けるだけで格を表せるのですが、英語は、違います。助詞という考えがありません。
では、どうやって格を表すのでしょうか。実は単語の形を変えて違う単語にしてしまうのです。例えば、英語で「私は」という主格を「私を」という目的格にするには、「I」→「me」と違う単語にしてしまうのです。
私は あなたを 愛している → 私を あなたは 愛している
この文章の主語を「あなた」に、目的語を「私」にするにはどうすればいいでしょう。答えは簡単で助詞を変えてあげればいいのですね。では、英語でも同じことをして見ましょう。
I love you → You love me
英語には助詞がないので形を変化させるのでしたね。「I(私は)」を目的語にするには「me(私を)」に変えてあげます。そしてyouの主格と目的格は同じ形なのでそのままです。そして語順をそろえてあげると右の文章になります。
このように文中の役割に応じた形に変えることを「格変化」といいます。ちなみにこのような格変化は古典ラテン語では、すべての名詞にあったのですが、
今の英語では、代名詞だけです。覚えるのが楽な時代でラッキーですよね。
解説5 それぞれの格
では図に書いてある格の部分を説明しましょう。
○主格・・・主語の役割をする形。
○所有格・・・所有の役割をする形。必ず名詞の前に置き、「~の」という意味を持つ形。「私の車」のように誰が持っている(所有する)かを表す形。
○目的格・・・動詞の目的語や前置詞の目的語の役割をする形
解説6 所有代名詞
「~のもの」という意味です。また、「所有格+名詞」を1つで表せる。「My pen(私のペン)」=「Mine(私のもの)」。
解説7 再帰代名詞
ex. I enjoyed myself at the party. 「パーティーでは楽しかった」
「~自身(に・を・で)」という意味です。主語と目的語が同じ時や、名詞や代名詞を強調するときに使う。
覚えるポイント
1、図を覚える
2、それぞれの格の意味を覚える