【教養のための世界史】大航海時代

今日は大航海時代!後悔しないように勉強する。

世界史チャレンジ。大学受験や教養、旅行の前になど。毎日少しずつ知っていこう。

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あらすじ

 

香辛料

  当時ヨーロッパの人たちの中では胡椒などの香辛料が人気でした。ヨーロッパの人は肉食文化でしたが、冷蔵庫がないので、保存ができません。そのため、胡椒を使って保存を効かせていました。また、味を変えたりして楽しんでいました。胡椒は銀と交換されるほどです。

 

 香辛料は、暑くてじめじめした土地でしか育たないので、ヨーロッパでは育ちません。そのため、東方貿易で輸入していました。

 

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 しかし、15世紀頃、オスマン帝国が地中海東岸地方を占領して、東方貿易を邪魔してしまいました。そのため、香辛料が手に入らなくなり、価格が高くなっていきました。よって、インドに自ら行って手に入れようという思いが強くなっていきます。

 

 また、マルコ=ポーロが『世界の記述』を書いたことでヨーロッパの人々の興味、関心をひきました。さらに、羅針盤の実用化、造船技術が発達したことで遠洋航海が可能になります。これらのことが理由で、大航海時代が始まりました。

 

 船を出すには、大きな費用が掛かります。一般市民にはとても払える額ではないので、国が負担するのです。そのため、王が強い、中央集権的な国しか可能ではありませんでした。

 

ポルトガル

 一番最初にインドを目指したのはポルトガルでした。ポルトガルレコンキスタによって、成立した国なので王の力は強かったのです。また、スペインよりもレコンキスタを早く完成させているので、船を早く出すことができました。

 

 まず、航海王子エンリケは探検、航海を支援しました。彼の送り込んだ航海士は、アフリカの西側にあるヴェルデ岬へ到着しました。

 

 次は、バルトロメウ=ディアスは嵐の岬へ到達し、そこを喜望峰と改称しました。


 また、ヴァスコ=ダ=ガマは、アフリカ東岸を経てカリカットへ到達しました。

 

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 ポルトガルはインドをさらに越えて、アジアへ進出します。セイロン島(スリランカ)へ到達します。さらに、ゴアを占領し、総督府を建設します。そして、マレー半島南部のマラッカ、モルッカ諸島を占領しました。最終的には、マカオでの居住権を獲得します。

 

 その後、種子島へ来航し、日本へ鉄砲を伝えます。さらに、1550年には、長崎の平戸へ到達しました。

 

スペイン

 当時のヨーロッパでは、地球は平面であると考えられていました。これが教会の見解なのです。しかし、トスカネリ地球球体説を信じていました。地球球体説とは、地球が丸いとする説のことです。それを友人コロンブスは信じたのです。

 

 地球が丸いのであれば、ポルトガルと別のルートでインドを目指せるのではないかと考えます。これをポルトガルに先を越されていたスペインの女王イザベラは支援します。その後、コロンブスサンサルバドルに到達しました。

 

 次々と探検家が出てきます。カブラルは嵐に巻き込まれて、ブラジルへ漂着しました。アメリゴ=ヴェスプッチは、コロンブスが到着した場所はインドではなく新大陸であると報告します。この新大陸を目指して、バルボアはマナマ地峡を横断して、太平洋へ到達します。

 

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 スペイン王カルロス1世の支援でマゼランは世界周航をします。彼はまず、アメリカ大陸を南下し、マゼラン海峡を廻航し、太平洋を横断し、フィリピンへ到達します。しかし、彼はフィリピンで暗殺されてしまい、残った部下がスペインへ戻りました。これにより、地球は丸かったと証明されたのです。

 

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 スペインとポルトガルは、外に出始めたことで国を取り合いになることを避けたいと思いました。そのため、トルデシリャス条約で境界線で決めました。

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 革命

 大航海時代は世界を変えていきます。商業革命が起きます。今まで、ヨーロッパ内の貿易がアジアへ、アメリカ大陸へ、地球規模へ広がったのです。そのため、商業中心地は大西洋岸都市のリスボンアントウェルペンなどへ移動しました。

 

 また、価格革命が起きました。アメリカ大陸は大量の銀が取れるので大量の銀が流入します。そのため、ヨーロッパの銀価が下落します。よって、物価が急激に上昇します。このため、固定地代としていた領主層は没落し、同時に、西ヨーロッパで商工業が発展していきした。

 

今日はここまで。ではまた次回!