文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
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解説1 Never
ex. Never smoke here 「決してここでタバコを吸うな」
Don'tの代わりにNeverを使うと「決して~をするな、二度と~するな」という意味になります。
解説2 強調
ex. Do open the door. 「ドアを開けなさい」
Do be careful. 「気をつけなさい」
Doを一番前に付けると命令文を強調できる。be動詞もDoを付けるので注意
解説3 言い換え
①Play tennis. 「テニスをしなさい」
= You must play tennis. 「テニスをしなければならない」
②Don't play tennis. 「テニスをしてはいけません」
=You mustn't play tennis. 「テニスをしてはいけません」
③Please play tennis. 「テニスをしてください」
=Will you play tennis. 「テニスをしてくれませんか」
④Let's play tennis. 「テニスをしましょう」
=Shall we play tennis? 「テニスをしましょうか?」
それぞれ言い換えることができます。
解説4 and、or
ex.Hurry up, and you will be in time for the train
= If you hurry up , you will be in time for the train
「急ぎなさい、そうすれば列車に間に合いますよ」
Wear this coat , or you will catch cold
= If you don't wear this coat , you will catch cold
「このコートを着ていなさい。さもないと風邪をひきますよ」
命令文の後ろに「, and」で「~しなさい、そうすれば~」という意味になる。andは「結果」の意味。つまり。andの後ろには、命令に従った結果が来ると考える。
命令文の後ろに「,or」で「~しなさい、そうしなければ~」という意味になる。orは別の選択肢を提示すること。つまり、orの後ろには命令を従わない場合の選択肢が来ていると考える。
また、andの後ろはポジティブな内容、orの後ろにはネガティブな内容が来る。
解説5 命令文はなぜ原形か
原形というのは現在形も過去形にもなっていない形のこと。この原形は、まだ実際には行っていない動作のときに使われます。命令文はまだ命令する動作が行われていないので原形が使われているのです。
ex.I will play tennis 「私はテニスをするだろう」
He can play tennis 「彼はテニスをすることができる」
このことを考えると助動詞の後ろが原形というのも説明できますね。助動詞のすべてはまだ行っていない動作につける。未来のことはもちろんまだ行っていない。canもやろうと思えばできることでまだ行っていない。だから原形を使うのです。
英語は行ったことと行っていないことで分かれています。つまり、事実か事実でないかです。実際、動詞の過去形と現在形はあるのに未来形という形はありません。たとえば、doは現在形、didは過去形と形がありますが、未来はwill doになります。このように英語が事実か事実でないかで区別するのです。
ex. I remember to email you today 「今日あなたにメールするのを覚えている」
We suggested that he return home 「私たちは彼が家に帰ることを提案した」
また、to不定詞の後ろが原形なのも要求、提案、依頼、命令の後ろが原形なのも同じ理由なのです。
覚えるポイント
1、命令文、and / orの意味を覚える
2、命令文、and / orのどちらを入れたらいいかできるようにする