文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
解説1 受動態とは
受動態というのは、動作を受けるということです。つまり、「~される」という訳になる形のことを受動態といいます。
2つの文を見てください。下が受動態の文です。ちなみに上は能動態といいます。
解説2 書き換え
では、能動態から受動態への書き換え方を見ていきましょう。
実際にやって見ましょう。解説1の文を受動態にするプロセスをみていきます。
①She cleans a table → A table cleans she
②A table cleans she → A table is cleaned she
※cleansは現在形、かつ、A tableは単数なのでbe動詞は「is」にする
③A table is cleaned she → A table is cleaned by her
※前置詞の後ろは目的格のものがくる、つまり、she → herにしてあげる
解説3 過去分詞
動詞の形には3つの形があります。現在形、過去形、そして、新しく登場する「過去分詞」です。過去とついていますが、過去の意味はありません。もともと過去分詞は「~される」という意味があります。そして、これだけでは時制(時間)が表せないので、be動詞で時制を表すわけです。現在なら、am、is、areです。過去なら、was、wereです
解説4 過去分詞のパターン
過去分詞には4パターンあります。全てが変わるパターン1。過去形と過去分詞が同じパターン2。原形と過去分詞が同じパターン3。全てが同じパターン4。これらをもとに覚えていくと覚えやすくなると思います。
解説5 否定文
ex. A table is not cleaned by her. 「テーブルは彼女によってきれいにされていません」
受動態はbe動詞があるのでbe動詞の否定文と同じです。be動詞の後ろに「not」をつければいいのです。
解説6 疑問文と答え方
ex. Is a table cleaned by her? 「テーブルは彼女によってきれいにされていますか?」
← Yes, it is. / No, it is not. 「はい、きれいにされています / いいえ、きれいにされていません」
受動態の疑問文はbe動詞と同じです。be動詞を前にもって行けばよいだけです。
答え方もbe動詞と同じです。主語の代名詞に変えることに注意しましょう。
解説7 byの省略
ex.
English is spoken (by people) in America 「英語はアメリカで話されている」
もとの文は「People in America speak English」です。そして、受動態にすると上の文になります。このとき、()は普通、省略されます。言わなくてもわかる時は書きません。英語が人によって話されるのは当たり前ですからね。
覚えるポイント
1.受動態とは何か覚える
2、作り方を覚える
3、否定文と疑問文、その答え方を覚える
4、byはどういうときに省略されるか