文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
解説1 自動詞とは
自動詞とは、動作を受ける対象を必要としない動詞のことです。つまり、目的語がなくても文章が成り立つのです。「何に、何を」の情報がなくても意味が通じるのが自動詞です。
ex. I went to Kyoto. 「私は京都に行った」
I visited Kyoto. 「私は京都を訪れた」
自動詞は直接後ろに目的語を置くことはできません。自動詞が目的語を後ろに取る時は、前置詞を必要とします。goは「行く」という動詞です。「~に」という意味は付いていません。そのため、toを付けることでgo to「~に行く」にしてあげることで後ろに目的語を置くことができます。+αとして、visitは他動詞で「~を訪れる」という意味です。「~を」がもともと入っているため、後ろに直接目的語を置くことができます。
解説2 2種類の自動詞
ex. 1.I sleep 「私は眠る」← 完全自動詞
2.He is a singer 「彼は歌手です」 ← 不完全自動詞 S = C
また、自動詞も厳密に分けると2種類に分類できます。1つはOとC(補語)を必要としない完全自動詞。もう1つは不完全自動詞です。2の例文の a singerを無くすと意味が「彼は、です」と文が成り立たなくなってしまいます。このようにC(補語)を後ろに必要とする自動詞を不完全自動詞といいます。つまり、第2文型を取る動詞だと思ってください。主に下に書いてある動詞が第2文型を取ります。
解説3 他動詞
ex. I ate an apple. 「私はリンゴを食べた」
他動詞とは、動作を受ける対象を必要とする動詞のことです。つまり、目的語がないと文章が成り立たないのです。「何に」「何を」の情報がないと意味が通じないのが他動詞です。
ex. I visit ← ダメ I visit Kyoto ← マル
他動詞は自動詞と違い、後ろに前置詞を置かずに直接、目的語を置きます。例を見てください。I visitは間違った表現です。それだけでは「私は~に訪れる」となってしまうからです。「~に」のところに名詞を入れてあげないと文章として成り立たないからです。go と visit の問題はよく出るので注意してください。
解説4 間違えやすい自動詞と他動詞
上に書いてあるものは、間違えやすい自動詞と他動詞です。例えば、discussは「~について議論する」という意味です。訳から「about」が付きそうだと思いますが、実際にはdiscussにaboutの意味があるのでいらないのです。このように、訳から間違えないように覚えましょう。
覚えるポイント
1、自動詞と他動詞の違いを覚える
2、間違いやすい自動詞と他動詞を覚える
→ 自動詞は前置詞も覚える
実際に出たポイント
1、他動詞で使うものなのに、後ろに前置詞が追加された選択肢がある