文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
解説1 日本語
ex. 走っている少年 → (走っている)少年
壊れた自転車 → (壊れた)自転車
まずは、日本語から見ていく。例文の「走っている少年」というのは「走っている」が「少年」を修飾しているのがわかる。名詞を修飾できるのは形容詞だけであり、つまり、「走っている」は形容詞なのです。「壊れた自転車」も同じように考えることができますね。このように動詞に形容詞の役割を追加できるのが分詞なのです。これを英語で見ていきましょう。
解説2 前置修飾
ex. The running boy → (The running) boy
The broken bike → (The broken) bike
動詞を分詞にするときの注意は「VIng」か「Vpp」のどちらかにします。これは、修飾される名詞との関係性で決まります。「能動」か「受動」かです。
つまり、修飾される名詞が動作をするのかされるのかで決まります。「能動」のときは、「VIng」にします。「受動」のときは、「Vpp」にします。例文を見ると、「走っている」のは、「少年」です。少年が動作をしています。
つまり、能動の関係です。だから「running」にします。修飾される単語に「が」がつくときは「能動」なのです。
逆に「壊れた」は、受動の関係になる。「自転車」と「壊れた」の関係を見ていきます。「自転車」は誰かによって「壊された」のです。
つまり、「自転車」は「壊す」という動作を誰かにされたといえますね。もちろん、「自転車」が「壊す」わけではないので、能動の関係ではありません。
だから、Vppの「broken」になっているわけです。修飾される単語に「を」がつくときは「受動」なのです。
「~している」ときは「Ving」、「~された、~される」ときは「Vpp」でもいいのですが、必ず「能動」か「受動」かを確認してください。
解説3 後置修飾
ex. Look at the boy (running in the park.) 「公園で走っている少年を見て」
Look at the picture (painted by Tom.) 「トムによって描かれた絵を見て」
基本的に分詞のカタマリが2語以上の時は、修飾される名詞の後ろに付ける。
覚えるポイント
1、分詞の何の品詞の役割になるか
2、VIngとVppにする判断の方法はなにか
3.前にする場合と後ろにする場合の基本的な条件は
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