文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
解説1 意味
ex. I am in Tokyo. 「私は東京にいます」
I am happy. 「私は幸せです」
be動詞は「~です」、「~います」と訳されますが、核となる意味は、「存在」です。そこから派生して場所より抽象的な「状態」という意味になります。
解説2 存在
ex.To be , or not to be. That is the question. -シェイクスピア(ハムレット)-
「生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ」
I think , therefore I am -デカルト- 「我思う、故に我あり」
これらの名言はbe動詞が「存在する」という意味だと理解しやすい。あと、There is構文がなぜ「~がある」という訳になるかは、be動詞がもともと「存在」するという意味だからです。「存在」の意味になるときは場所を表す言葉がきます。
解説3 状態
ex.He is kind. 「彼は親切だ」
He is running. 「彼は走っている」
後ろに場所を表す言葉がこないときは、基本的に「状態」の意味になります。つまり、「イコール」ということです。
例文は「彼は親切な状態です」ということです。「彼=親切な」ということですね。進行形も一応、状態と考えることができます。現在分詞は「動作の最中」という意味なので、「彼は走っている最中の状態です」と考えることができる。しかし、後ろに目的語をとることもあるので少し無理がある気もします。考え方の一種だと思ってください。
解説4 getを使った受動態
ex.He was angry 「彼は怒っていた」
He got angry 「彼は怒った」
受動態でbe動詞がgetと書き換えられることがあるが、それはどういうことか。
例文のbe動詞は後ろに場所が来ていないので、「状態」を意味します。つまり、彼は「怒っている状態だった」のです。ある程度、怒った状態が続いていたということになります。
一方、getには「動きを伴って、何かを得る」をいう意味です。そこから、「自分がそのような状態を得て、変化する」という「変化」の意味にもなります。そのため、下の例文では、「(怒っていなかったのが怒った)」という動作の意味になります。では、受動態の場合を考えてみましょう。
ex.The store is closed at five o'clock every day
The store is closed until five o'clock
この二つはどういう意味になるでしょうか。上の文が、「その店は、毎日5時に閉められている」という動作の意味になり、下の文は、「その店は5時まで閉められている」という状態の意味になります。
まず、「be+Vpp」の受動態は、①動作「~される」と②状態「~されている」の2種類を表して、文脈によって、使い分けます。
このように2種類の意味を持つのは、過去分詞の動詞(過去の行為)と形容詞(完了の状態)のどちらのニュアンスが強いかが影響しているためです。
もう少し詳しく話すと、過去分詞は、①動作を受けた側から考えると「~された」という過去の行為、②動作をした側から考えると「~し終えた」という完了の状態の2つの側面があるからです。
だから、動詞のニュアンスが強ければ、「~される」となり、形容詞のニュアンスが強ければ「~された状態である」となるわけです。
そして、このbe動詞の部分は動作という意味を強調したいときに「get」などの動詞を使うということです。他にも「become、grow」が使われます。また、状態の意味にしたい時は、「lie、remain」が使わることもあります。
ex.Tom got dressed quickly 「Tomはすばやく服を着た」
The day became known as April Fool's Day.
「その日はエイプリルフールとして知られるようになった」
Please remain seated until the bus stops
「バスが止まるまで座ったままでいて下さい」
一般にはbecomeよりgetがよく使われます。getは一瞬の出来事に使われ、becomeは次第に変化して長く続く状態になる場合に使われます。
覚えるポイント
1、be動詞の意味
2、beがgetになる場合