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解説1 進行形にできる状態動詞
状態動詞は基本的に進行形にできませんが、始まりと終わりを意識できる場合には進行形にできます。つまり、一時的な状態の場合は進行形にできるのです。
ex. The building stands near the station ← 状態
「その建物は駅の近くに建っている」
I'm standing in front of the station ←動作
「私は駅の前に立っている」
例の前者のstandは動作動詞になります。建物は急に建つことを止められないので、状態と考えます。
しかし、後者は動作動詞です。それは、立つ動作は始めたり、止めたりできるからです。
解説2 注意する状態動詞
ex. She has blue eyes「彼女は青い目をしている」←状態
I'm having breakfast now「私は朝食を食べている」←動作
前者は所有しているという状態動詞、一方、後者のhaveは食べるという意味で使っているため動作動詞。
ex. The soup smells good「そのスープはいいにおいがする」←状態
I'm smelling the soup「私はそのスープのにおいを嗅いでいる」←動作
前者はにおいがするという状態動詞、一方、後者は、においを嗅ぐという意味で使っているため動作動詞。自分で嗅ぐのを始めたり、止めたりできるため。
ex. The cake tastes sweet「そのケーキは甘い味がする」←状態
I'm tasting the cake「私はそのケーキの味見をしてる」←動作
前者は味がするという状態動詞、一方、後者は味見をするという意味で使っているため動作動詞。
解説3 一時的な状態
ex. He is very kind「彼はとても親切だ」←状態
He is being very kind today「彼は今日やけに親切だ」← 一時的
前者は現在形なので普段からとても親切なのに対して、後者は普段は親切ではないが、一時的に親切だという意味になる。
ex. I live in Tokyo「私は東京に住んでいる」←状態
I'm living in Osaka「私は大阪に(一時的に)住んでいる」←一時的
前者は現在形なので普段から東京に住んでいるという意味に対して、後者は一時的に大阪に住んでいるという意味。例えば、単身赴任や出張、短期留学などに使われる。
ex.I think it's true「本当だと思う」←状態
I'm thinking of traveling in America ← 一時的「アメリカを旅行しようと考えている」
信じる(believe)、意見を持つ(have an opinion)の場合、進行形は使えない。つまり、状態動詞。しかし、考える(consider)の場合は始めたり、止めたりできるので進行形にできる。
解説4 変化中の状態
ex. I resemble my father「私は父親に似ている」← 状態
he is resembling his grandfather more and more ← 変化 「彼はどんどんおじいちゃんに似てきている」
前者は似ているという状態動詞。似ていないことにはすぐにできないためです。
しかし、「比較級」や「推移」を表す語と一緒に使うと進行形にできる。後者は「だんだん」を入れることで変化の途中、つまり、始まりと終わりを意識できるので進行形にできるようになる。
覚えるポイント
1、状態動詞で進行形が使えるときを覚える