成績の上がるプロセス

成績の上がるプロセスについて考えてみましょう。

 

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成績を上げるためのプロセス

 

 成績が上がらない人には、2種類います。①勉強時間が足りない人②勉強しているのに点数が上がらない人。①は勉強時間を増やしてください。②は、勉強の方法が間違っている可能性があります。どういうことかというと・・・

 

テストで点数が取れるまでプロセス

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  点数が取れるまでのプロセスはこの5段階が基本です。点数が取れない人の多くは、最後のプロセスまで到達せずに試験を迎えてしまうのです。だから点数が上がらないのです。では5段階を詳しくみていきましょう。

 

☆わからない→知っている

  すべては「わからない」ところから始まります。まず、自分はどこがわからないのか把握するとこから手をつけてみましょう。このわからないことを把握するのが結構大事だったりします。

 

 例えば、病院でもそうでしょう。漠然と薬をもらったりせず、体を調べて、どこが悪いのか原因を突き止めてから薬は出しますよね。勉強も同じです。わからない箇所を見つけないで勉強しているのは、手当たり次第に薬を飲んでるようなもので、とても非効率的で、時間がかかります。

 

 では、具体的にどうすればいいかというと、わからない箇所に×をつけたり、書き出したりしましょう。全部わからないという人がよくいますが、それは、わからない箇所がありすぎて見つからないのです。そういうときは、基本に戻ってどこまでできるのか確認していきましょう。

 

 また、慣れてきたら、もう少し詳しくわからない箇所を特定してみましょう。「この問題がわからない」ではなく、「ここまでわかるんだけど、ここからがわからない」とか、「なぜここの公式を使うのかがわからない」など詳しく自分のわからない箇所を判断できるようにしましょう。そして、授業前にどこがわからないかを予習しておくことで、授業でわからない箇所だけ集中して聴けばいいので、理解しやすくなります。

 

☆知っている→わかる

  「わからない」→「知っている」まで来たら次は「わかる」の段階です。例えば、名前は知っているけど、理解できていないものを理解します。ここで注意なのがわかったつもりになることです。自分ではできているつもりだけど、本当は理解していない状態のことです。本当に理解しているかを見極めるには、

 

 ①教科書丸暗記ではなく、自分の言葉で言い換えできるか。②できない人に説明できるか

 

 で判断しましょう。もちろん暗記は大事なのですが、中身が伴った暗記が必要です。本当の意味で理解していないと使うことができません。

 

 

☆わかる→できる

 

  実は「わかる」段階で勉強を終える人が多いです。授業を聞いてわかったとしても、実際テストでできるかはわかりません。わからない→わかるまでのプロセスは、いわば、頭の中に情報を入れる作業なのです。

 

 しかし、できるというのは、頭の中から情報を取り出すことです。毛色が違いますね。だから、それぞれ練習しないといけないのです。必ず、理解したら、自分で解けるか 確認してください。また、機械的に解けるだけでもいけません。理解が伴わないと応用問題ができないからです。「わかる+できる」を目指してください。

 

☆できる→覚えておく

  せっかく勉強しても試験当日まで覚えていないと意味がありません。人は忘れてしまう生き物なので、繰り返し覚えて頭の中に記憶を留めておく必要があるのです。忘れない工夫が必要なのです。そのための復習なのです。1回で覚えられるなんてありません。最低5回は繰り返しましょう。できなれけば、7回、10回と覚えるまでしてください。具体的にはテスト形式で思い出す練習をしてください。そして、一夜漬けをする人は注意です。そういう人は試験が終わるとすぐ忘れてしまいます。そうすると受験のときどうなるでしょう。また新しく覚え直さないといけませんね。だから普段から勉強することが大事なのです。

 

  学校や塾では、わからない→わかるまでしかサポートできません。わかる→覚えておくまでは自分で動かないとできないのです。塾に行くだけでは成績は上がりません。塾は魔法ではありません。結局自分が頑張るかどうかです。

 

☆その後 スピード

 この5段階の後にも実はまだプロセスがあります。そこについて軽くお話します。

 

 次は、早く解けるようにすることです。試験には制限時間がありますね。だから、なるべく早く解かないといけないのです。普段からスピードを意識して勉強していますか?解けたら大丈夫なんて思っていませんか。そこだけでは不十分です。早くできる練習をしましょう。

 

☆その後 選択

 ここは意外に盲点になる話です。解法選択です。テストの問題はランダムに出ることが多いですね。そのため、問題を見た瞬間にどういう解き方を選択するかが重要になります。

 

 勉強をすれば、この問題はこういう解き方をするなどたくさんの解き方を学ぶと思いますが、大事なのは、早くその解法を思いつくことです。

 

 たとえば、英語長文で時間が足りないという人がいますが、そういう人は速読に頼ろうとします。もちろん大事なのですが、実際問題となっているのは、長文を読むスピードというより、問題を解くスピードが遅いケースがあります。

 

 ここを意識して勉強してみてください。

 

☆その後 応用

 これでラストです。応用問題の話です。まず前提として基礎問題が全部できて、少し難しい問題を解ければ試験は受かるので、応用問題は、最後の最後に練習するものです。

 

 では、応用問題はどう構成されているかというと、基礎+基礎が応用になります。この基礎をうまく組み合わせる練習をすることで応用問題を解くことができます。基礎の知識をさまざまな面から使う練習をすることが大事です。

 

 どうしても応用問題ができないなら量で押し切ると良いです。たくさんの問題を解けば本番でも同じような問題がでるかもしれません。

 

まとめ

 このように成績が上がるにはプロセスがあるのです。自分はどのプロセスが弱いのかを判断して部分的にそこを埋めていくと自然と成績が上がります。勉強するのも大事ですが、今の結果や状態を見つめるのも大事だと思いますよ。