文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
- 解説1 図
- 解説2 基本
- 解説3 主格のwhoとwhich (+that)
- 解説4 目的格の関係代名詞 詳しく
- 解説5 目的格の関係代名詞 さっぱり解説
- 解説5 所有格のwhose
- 解説6 前置詞
- 解説7 先行詞
先にこちらで考え方を学んでください。
解説1 図
解説2 基本
ex. The boy ← (who lives next door ) ※ who(S) lives(V) next door
(隣に住んでいる) → 少年
日本語では名詞を説明するときは、前に置けばよい。それに対して、英語は節を使って説明する場合は後ろに置く。
この時,注意するのは、関係代名詞の後には、名詞の抜けた穴があることです。例文のlives next doorは、主語が抜けています。もともとHeがあって、それがwhoに変わっているのです。抜けた名詞が主語の位置にあったので、主格の関係代名詞といいます。また、関係代名詞節が説明している名詞を先行詞といいます。
解説3 主格のwhoとwhich (+that)
ex.I have a friend who lives in Tokyo
「私には東京に住んでいる友達がいる」
先行詞が人の場合、who、人以外の場合、whichを使う。どちらもthatで置き換え可能。また、先行詞が単数の場合、関係代名詞節の動詞に注意すること。例文の場合、a friendは単数、かつ、関係詞の中が現在形なので、livesにする。
解説4 目的格の関係代名詞 詳しく
ex.The man spoke French + I met him in the park .
→I met who(m) in the park
→who(m) I met in the park
→The man {who(m) I met in the park} spoke French.
①→The man spoke French who(m) I met in the park ←間違い
②→The man I met in the park spoke French
この二つの文を1つにするとどうなるだろうか。まずは、共通の名詞を探そう。この文ではThe man と himが同じになる。後ろの文は目的語の位置にあるので目的格の関係代名詞を使う。
人の場合、who(m)、人以外の場合。which、この場合、himは人なのでまず、him→who(m)にする。主格の関係代名詞は一番前にあったので、そのままでよかったが、この例文では、位置を変えてあげないといけない。who(m)を一番前にもってきてあげよう。
最後に説明する名詞の後ろにつけてあげたら良いのです。注意として、ただ後ろにつなげたらいいのではなく、説明する名詞の後ろにつなげてあげてください。
①の文みたいにしないように注意してください。また、目的格の関係詞は省略されて、②の文のようになります。このような文に出会った時は、関係詞が省略されていること、どこまでが説明している関係詞なのかを見分けることが重要です。
ポイントとしては、「名詞+名詞+他動詞」の語順になっている時は、関係代名詞の省略を疑ってください。また、関係詞の中はwho(m)が前に行ったのでmetの後ろにはないといけない目的語が欠落した不完全な文になります。
最後に関係詞の本質は「説明を追加する」ことですから、会話で使うときの思考回路を説明しておきます。
その男の人→誰かって言うと→私が会った人よ!→公園で→んでその人が
→話してたの→フランス語を
The man → {who(m) → I met → in the park → } → spoke → French
解説5 目的格の関係代名詞 さっぱり解説
ex.This is the book (which )she told me
「これは彼女が私に話してた本です」
目的語の箇所が欠けているときは、目的格の関係代名詞という。先行詞が人の場合、who(m)、人以外の場合、whichを使う。どちらもthatで置き換え可能。この目的格の関係代名詞は、省略することができる。
省略の見抜き方と練習はこちらから。
解説5 所有格のwhose
ex.The book whose cover is black is mine
← The book is mine + Its cover is black
「表紙が黒のその本は私のものです」
所有格の場合、先行詞にかかわらず、whoseが使える。文法問題などでは名詞の冠詞がない場合にwhoseを疑おう。~のと空欄に入る場合はwhoseを選ぶ。
The book ( ) cover is black is mine.
その本 の カバー と言えるのでwhoseを入れる
解説6 前置詞
ex.This is the city (which) he was born in 「これは、彼が生まれた町です。」
= This is the city in which he was born
= This is the city + he was born in the city → which
これは、前置詞の後ろにあった名詞が関係代名詞になって前に出ただけで ある。人だったらwhom、人以外ならwhichを使う。また、前置詞が関係代名詞と一緒に前に出ることもできる。前に出すのは、書き言葉で使われる。
注意する点
①thatに置き換えできない。ex. at that , to thatなどにはできない。
②前置詞を前に出すと関係代名詞は省略できない。
③群動詞の前置詞は前に出さない
解説7 先行詞
この2つの文を1つにするとどうなるだろうか。考えてみてください。
ex.The boy is my brother. + He is studying English in the room
→The boy is my brother (who is studying English in the room) ← 間違い
→The boy (who is studying English in the room) is my brother ←正解
間違いの文にしてしまった人もいるのでないだろうか。また、正解したものの間違いの文の何が間違いか言えない人もいるのでないでしょうか。
2つの文を1つにする時は、共通の名詞を探すのですね。The boyとHeが正解なのですが、my brotherもHeではないかと疑問が浮かびます。
実は、先行詞にできないものがあります。「唯一のもの」を表す固有名詞などは、関係代名詞の先行詞にできないのです。(※正確には、限定用法の関係代名詞の先行詞にできない)。
では、なぜ固有名詞などは、先行詞にできないのでしょうか。関係代名詞は「説明を追加する」ことですが、これは、無数に存在する「名詞を限定する」ことだと言い換えることができます。
たとえば、a boy、一人の少年は無数に存在するわけです。しかし、a boy (who is running in the park)とすると「公園で走っている少年」に限定されるのです。少年は少年でも公園で走っている少年になるのです。これが「名詞を限定する」ということです。
固有名詞がなぜ先行詞になれないか見えてきたでしょうか。固有名詞は、もともと限定された名詞だから先行詞になれないのです。例えば、東京というのは、数ある土地の中でここからここまでが東京だと限定されていますよね。
ex.Do you know of Tokyo that is a world -famous city? ← 間違い
というわけで、固有名詞の東京は先行詞にできません。関係代名詞を使うということは、限定される名詞が無数に存在するということを意味するからです。
つまり、「世界で有名ではない東京」も存在しないといけないことになってしまうからです。固有名詞以外でも先行詞にできないものはあります。最初の例文は、my(所有格)でbrotherを限定しているので先行詞にできないのです。
ex.The earth (which moves around the sun) is called a planet. ← 間違い
もちろん、「太陽の周りを回っていない」地球は存在しないので間違いです。
覚えるポイント
1、使い方
2、関係詞の使い分け
3、前置詞がついたもの
4、先行詞の注意