英語を教えるにあたって必ず話していること

最初が肝心。

英語を教えるにあたって必ず話していることをちょっとまとめたいと思います。

 

1、日本語と英語の大きな違い

 できない人の多くは、日本語と同じように英語を考えてしまう癖を持っています。そのため、当たり前だけど、英語と日本語は違うものだから、どう違うかにフォーカスして勉強しようと話します。たとえば、語順や発音ですね。こういったものは、文化が違うのだから、理屈を考えず受け入れる姿勢が大事です。

 

2、暗記は大事

 暗記不要みたいな教材やわかりやすい教材が増えている中で、暗記をしない人が増えてきています。語学はやはり暗記です。暗記しなくてもいいんだよなんていう甘い言葉に騙されず、暗記は必要で、大事だといいます。もちろん、理屈も教えます。両方大事です。ただ、このバランス感覚がおかしい人がいるので、最初に言わないといけません。暗記に偏ってる人には、理屈も大事だと言うようにしています。

 

3、音で勉強すること

 英語ができない人は、圧倒的に音声を使っていません。音声を使わずに勉強するなんてありえないと思ってください。私たちは、赤ちゃんのときは、文字ではなく音声から語学を学びます。その後に文字を学んでいくのです。人類の歴史もそうです。文字が発明されたのは、最近なのです。だからこそ、語学の習得プロセスは、音を使った勉強をすべきです。

 

4、前提知識

 英語を学ぶ上で知らないと途中でわからなくなるのは、前提の知識がないからです。だからそこをまずは知ることが大切です。品詞、文の要素、5文型、後置修飾、句と節です。とくに大事にしているのが、これを何故知らないといけないのか、知るとどうなるのかをちゃんと話しておくことです。よくいるのが、SVOCを振っているが、なんで振っているかわからないという人がいます。こういった人を無くすために、理由を説明しないといけません。

 

5、慣れ

 語学は慣れです。壮大な慣れです。私たちも日本語を大量の慣れによって習得しています。英語も大量の慣れが大事です。そのプロセスを短くするのが文法なのです。文法を知っていれば、このプロセスを短くすることができます。しかし、もちろん文法にも限界があります。最終的には英語は量です。たくさん読んで、聞いて、話して、書いてください。

 

6、勉強法

 勉強法が違うと同じインプット量なのに、違う成果が出ます。やはり勉強法にはこだわる必要があります。そして大事なのは、基準です。何を達成したら勉強をしたと認められるかです。この基準は人によってさまざまなのです。

 たとえば、単語を100個覚えてくるという宿題を出したとします。80個覚えてくれば頑張ったと思う生徒と、100個覚えてくれば頑張ったと思う生徒は、どっちが今後伸びるでしょう。一目瞭然ですね。80個を覚えてくるのは、すごいと思いますが、1つの単元で20個の知識に漏れがあるのです。これが致命的なのです。この基準は、英語だけに限らず、他の教科にも派生していきます。他の教科も80個で満足するでしょう。すると、合計で40個の漏れがあるのです。だからこそ、この基準を高く保つことはとても大切なのです。自分の基準ではなく、できる人の基準にフォーカスしてください。

 

7、短期決戦

英語の初心者は短期決戦で初中級者にならないといけません。英語学習において一番大事なのは、継続するモチベーションです。継続するには、面白くないといけません。しかし、出来ないものに面白さを感じる人は少ないでしょう。だから、英語が面白いと感じるためにある程度読める力を付ける必要があるのです。最初の学習は、時間を大量投下してください。単語と文法、できれば解釈を短期間で終わらせてください。すると、読めたり、できるようになります。わかると人は好きになります。よって、学習が続くのです。

 

8、無駄なこと

 最近は、無駄なことを省いて最短距離でなんてことが流行っていますが、無駄なことも大事です。無駄なことを嫌わないでください。道草を食っても良いのです。言葉は文化から影響を受けます。文化は様々なものが混ざっています。そのため、何が心に刺さるかわかりません。色んなものを