発音の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
たまにネイティブは僕たちが話している英語と別ものを話しているのではないかと思う英語を話しているように感じませんか。それには理由があります。
解説1 リエゾン
☆子音+母音
ex. Can I
キャン アイ → キャナイ
Should I
シュドゥ アイ → シュダイ
have a
ハヴ ア → ハヴァ
語尾の子音と語頭の母音がつながって発音されます。そのため、2語ではなく1語として発音されるので、違ったように聴こえるのです。他にもあるので見ていきましょう。
☆同じ音、似た音
ex. Take care
テイク ケア → テイッケア
with them
ウィズ ゼム → ウィッゼム
sit down
シット ダウン → シッィダウン
語尾と語頭が同じ音、似た音の場合、語尾は発音せず、語頭だけ発音する。「t」と「d」は有声音か無声音かの違いで発音する場所は同じである。
☆「y」の音が合体する
ex. Nice to meet you
ナイス トゥ ミート ユー → ナイストゥミーチュー
Did you?
ディドゥ ユー? → ディジュー?
Bless you
ブレス ユー → ブレシュー
I need you
アイ ニード ユー → アインージュー
語尾の子音と語頭の「y」の音が合体するパターン。
解説2 リダクション
リダクションとは音が脱落するということ。
ex. In it
イン イット → イニッ
like it
ライク イット → ライキッ
wake up
ウェイク アップ → ウェイカッ
「p」「b」「t」「d」「k」「g」などの破裂音や、あまり重要でない単語は消えやすくなる傾向があります。聴こえないので別の単語のように聞こえるのです。
解説3 フラッピング
フラッピングとは語中の「t」が「r」「d」のように発音されることです。
ex. water
ウォーター → ウォーダー
better
ベター → ベラー
shut up
シャット アップ → シャダッ
「tが母音で挟まれていること」「tの直前にアクセントがあること」を満たすと「t」の音が変化します。別の音を発音しているので違うように聴こえるのです。
解説4 音節
音節は英語でシラブル(syllable)で、1音で発音されるまとまりのこと。日本語では、子音+母音で1つの音のまとまりであるが、英語では子音+母音+子音で1つのまとまりが基本。
(日本語)
ex. Tennis → te / ni / su
実際は → ten / nis
(日本語)
Christmas → ku/ri/su/ma/su
実際は → christ / mas
このように発音の区切りが違うので違った風に聴こえるのです。逆にいうとこのように発音すると英語らしく聴こえるのです。