分けて考えると覚えやすい。
☆時代を分ける
歴史という膨大な量を覚えるときは、まずは幹となる大事な流れを覚えることが大切。さらに一気に覚えるのではなく分けて考えると覚えやすい。電話番号にハイフンがありますよね。それは、分けると覚えやすいからです。だから歴史も分けて覚えていきましょう。
まずは、時代区分です。4つに分けます。
- 原始・古代
- 中世
- 近世
- 近代・現代
1の原始・古代は、縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、奈良時代、平安時代です。
3の近世は、安土桃山時代、江戸時代です。
4の近代・現代は、明治時代、大正時代、昭和時代、平成時代、令和時代です。
今回は、4つの区分を覚えてましょう。では、流れを簡単に見ていきます。
☆原始
人は最初、動物を取って食べていました。しかし、時代が進むにつれて、稲作が伝わってきます。すると、動物を取るのではなく、稲を作るようになります。昔の人にとって、生きることがすべてですので、食べ物が大事です。つまり、米は貴重なのです。今はお金が富の証でしたが、昔は米が富だったのです。後に米を巡って争ったり、また米を作るために土地を巡って争ったりしていきます。
人が集まればクニができます。各地にクニが出来ていきます。すると、統一の動きになるのは自然のことです。天皇のワントップ体制になるのです。
☆古代
各地の土地は天皇のモノになりました。公地公民といいます。これを農民に貸してあげました。土地をあげること、つまり米が取れる。よって、生活を保障してあげることなのです。レンタル料として税金を取るよって体制にしました。しかし、あまりにも税金が多くて、土地から逃げ出す人が続出していったのです。
これに対処するために、徐々に土地を貸すのではなく、実際にあげてしまう政策を取るようになりました。さらに、農地が増えれば税金が増えるので、開墾してくれたらその土地をあげるという政策も取りました。
これにより貴族や寺院は自分たちで土地を開墾するようになり、自分の土地をゲットしていきます。これを荘園といいます。
自らの土地を持つようになると、自分の身やその土地を守るために、警護してくれる人が生まれるようになります。それが武士です。
☆中世
武士はどんどん力を付けるようになります。実際に戦って土地を守るわけですから、当たり前ですね。いつしか天皇(朝廷)より、強くなってしまったのです。そして、幕府を作り、武士がトップの時代がやってきました。
ただ気をつけてほしいのが、朝廷の代わりに幕府があるのではなく、ダブル体制だったということ。朝廷もあるし、幕府もあるということです。天皇のほうが偉いのですが、幕府は武力があるので実質幕府が偉いっていう構図になっています。もちろん、朝廷も負けてはいられないと朝廷 vs 幕府で争いが多数起こっていきました。
☆近世
幕府は直接全国を支配することができないので、代わりの人に支配をさせていました。守護です。その人たちが徐々に力をつけていき、小国が分立したような状態になりました。それが戦国時代です。様々な戦国武将が争う次代になりました。
分裂した日本が統一の動きを見せます。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康たちが日本の統一させていきました。統一した日本は江戸時代という長い安定した時代を迎えます。徳川のワントップ体制で300年も続くのです。
しかし、安定したときも終焉を迎えていきます。外からの圧力がかかったのです。海外から貿易を求めて様々な国が来ます。アメリカのペリーが通商を求めて、黒船でやってきました。海外の工業力はすさまじいものです。戦争をしたら負けてしまうでしょう。
海外への対応をどうするかで国内では様々な議論を生み、戦いを生みました。尊王攘夷という考え方が生まれます。尊王とは、天皇を尊敬する、中心にするということ。攘夷は外国を追い出せということです。しかし、外国はあまりにも強いため、攘夷は無理だと悟ります。
そこで、尊王だけが残ったのです。尊王を達成するには、幕府が邪魔なわけです。これが倒幕に繋がります。
☆近代・現代
倒幕してできたのは、明治政府です。政府は海外に対応するために国を強くしていきました。モノだけでなく、考え方も制度もたくさん輸入しました。結果、中国、ロシアにも勝利するほど強くなったのです。
しかし、第2次世界大戦では負けてしまいます。これにより、アメリカの占領下になりました。アメリカは日本を弱いままにしておきたいと最初は思っていましたが、世界情勢は冷戦を迎えます。資本主義と社会主義という違った考え方を持った国々がにらみ合っている時代です。
そこで、日本を仲間にしようとして方向転換します。日本を独立させて強い国にしようとしたのです。サンフランシスコ平和条約で日本は独立し、経済が復活していきます。日本は高度経済成長を迎えました。海外の影響でストップしますが、その後、バブル経済期に入ります。しかし、すぐにはじけてしまい、そこから不況が続いていったのです。
さらに平成は終わり、時代は令和になりました。そこから現在はコロナの時期になったのです。
☆まとめ
まずは、4つの時代を覚えましょう。その後、下線が18個ありますね。それをキーワードにして流れを覚えましょう。話せるようにしてみてください。