【ワンポイント英文解釈】asの判断

英文解釈のポイントを解説。

 

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解説1

 asの基本的なイメージは「=」イコールになります。それを場合に応じて、うまく日本語にするとさまざまな言葉になるのです。

 

解説2 前置詞

 ex. She worked as maid. 「彼女はメイドとして働いた」

 

  後ろに名詞が来ると前置詞のasになります。「~として」と訳します。役割の意味です。She = maidということ。

 

 ex.As a young man, he taught English in Tokyo. 「若いころ、彼は東京で英語を教えていた」

 

  S+be動詞は省略できるのでasの後ろに名詞しか来なくても接続詞の「~とき」と訳す場合がある。

 

解説3 接続詞 時

 ex. I ate hot dogs as I walked along the street. 「私は通りを歩きながらホットドッグを食べました」

 

  「~のとき」という意味。接続詞なので後ろには、文型が完成した文が来る。文脈で判断する。

 

解説4 接続詞 理由

  ex. As it is dark outside, drive carefully. 「外は暗いので気をつけて運転して」

 

  「~ので」という理由の意味。接続詞なので後ろには、文型が完成した文が来る。文脈で判断する。

 

解説5 接続詞 比例

 ex. As he grew up, her food preferences changed. 「彼女は成長するにつれて、食べ物の好みが変わった」

 

  「~につれて」という比例の意味。接続詞なので後ろには、文型が完成した文が来る。比較級や変化、移動を表す意味と一緒に使われることが多い。

 

解説6 様態

 ex. Do as I say, not as I do. 「私がやる通りでなく、言う通りにしなさい」

 

 「~のように」で様態の意味。後ろには、完全文も不完全文も来ます。また、as節中は語句が省略されることが多い。

 

解説7 譲歩

 ex. Cold as it was, he didn't wear a coat. 「寒かったけれど、彼はコートを着なかった」

 

 「~ as S V」の形で「~だけれど」という譲歩の意味になる。~の部分には、形容詞、名詞、動詞が来て、Vの後ろに戻して意味が通る。

 

  名詞 Girl as she is   動詞 Try as he might

 

  名詞の場合は、無冠詞になるので注意。

 

解説8 比較

  ex. Tom is as tall as Ken. 「トムはケンと同じくらいの背の高さです」

 

  as as構文に出てくる最初のasは「同じくらい」という副詞です。形容詞のtallに修飾しています。

 

  熟語も多いのできちんと覚えましょう。

 

解説9 分詞構文

 ex. Knowing as I do the fact, I don't want to go there. 「私はその事実をよく知っているので、そこへ行きたくない」

 

 I do = I know the factで2度同じことを言って強調している。as S doを置く。

 

解説10 関係詞

ex. America, as we all know, is a big country. 「アメリカはみんなが知っているように大きな国だ」

 

 asは関係代名詞もある。as以下は不完全な文が続く。上の文は文中の非制限用法。先行詞はAmerica.

 

ex. As everyone knows, she is very careful. 「誰もが知っているように彼女はとても慎重です。」

 = She is very careful , as everyone knows.

 

     asは節全体を先行詞にしている。そのときは、前に置くことができる。

 

  ☆

   1、such A as B 「BのようなA」

   2、the same A as B 「Bと同じA」  

   3、as 形容詞、名詞 as ~ 「~と同じくらい形容詞な名詞」

                   ex. as ~ as ever lived. 「今までにないほど、並外れて」

      4、as is often the case with ~ 「~にはよくあることだが」

   5、as is usual with ~ 「~にはいつものことだが」

 

解説11 限定

 ex. the world as I see it. 「私が見ている世界」

 

 解説10のように、suchやthe sameも付いていない名詞を限定するときは、その名詞の代名詞をSかOの空いてる箇所に書く。訳はしない。

 

 上の文の場合、the worldがitになる。そして、seeの後ろに置く。

 

解説12 as if / as though

 ex. He looks as if he were ill. 「彼はまるで病気のように見える」

 

 as if / as though 「まるで~のように」という意味になる。

 

解説13 as far as / as long as

 ex. As far as I know 「私が知る限り」

   As long as I live 「私が生きている限り」

 

 as far as / as long asで「~する限り」という意味。