英文解釈のポイントを解説。
- 解説1 関係代名詞と同格1
- 解説2 関係代名詞と同格2
- 解説3 関係代名詞と同格3
- 解説4 関係代名詞
- 解説5 同格
- 解説6 指示代名詞
- 解説7 指示形容詞
- 解説8 名詞節1
- 解説9 名詞節2 形式主語
- 解説10 名詞節3 It is 名詞 thatの判断
- 解説11 形式目的語
- 解説11 強調構文
- 解説12 in that
- 解説13 副詞
- 解説14 感情の原因
- 解説15 判断の根拠
- 解説16 副詞節 so ~ that such ~ that 構文
- 解説17 so that
- 解説18 関係副詞
- 解説19 Now that ~
- 解説21 予告のthat
- 最後に
今日は最重要なthatの識別です。 thatを見かけたらどのthatかを必ず判別しましょう。
解説1 関係代名詞と同格1
ex. The news that I told you. 「私があなたに言ったニュース」
The news that he passed the exam. 「彼が試験に受かったという事実」
まずは、関係代名詞のthatと同格のthatの識別です。どちらのthatも名詞の後ろにあります。どちらがどっちだかわかりますか。
関係代名詞のthatは後ろに欠けたところがあります。文型が完成していません。それに対して、同格のthatは欠けたところがありません。文型が完成しています。
つまり、前に書いてある先行詞を後ろに入れたときに、意味が通る場合は、関係代名詞です。それに対して、入れることができない場合は同格です。
ex.The news that I told you. → I told you the news.
例文で確認しましょう。tellは第4文型を取るのでO2が欠けています。文型が不完成です。また、the newsを後ろに入れたときに、意味が通るので、このthatは関係代名詞です。
ex.The news that he passed the exam. → He passed the exam
he passed the examは文型が完成しています。これで意味が通ります。また、the newsを入れるところがありません。そのため、このthatは同格になります。
解説2 関係代名詞と同格2
belief、fact、newsなどの抽象名詞の後ろthatは同格になりやすい。逆に関係代名詞はなんでもいいです。そのため、抽象名詞 thatを見たら、まず同格を疑う。違った場合は関係代名詞を疑いましょう。
解説3 関係代名詞と同格3
ex. The news that I told you. 「私があなたに言ったニュース」
The news that he passed the exam. 「彼が試験に受かったというニュース」
関係代名詞のthatと同格のthatはどう違うのでしょうか。それは中身がわかるかわからないかです。
上の関係代名詞のthatはニュースの中身がわかりませんね。どんなニュースか不明です。
それに対して、下の同格のthatはニュースの中身がわかりますね。どんなニュース→ 彼が試験に受かったという風にわかります。このような違いがあることにも注意しましょう。
解説4 関係代名詞
ex. I know a friend that lives in Tokyo. 「私は東京に住んでる友だちを知っている」
主格の部分がthatになっている。
ex. This is the book that I bought today. 「これは私が今日買った本です」
目的格の部分がthatになっている。
解説5 同格
ex. The chances are very good that he'll be promoted. 「彼が昇進する見込みは大いにある」
先行詞とthatが離れている場合もあります。The chances that ~ ということです。もちろん、thatの後ろは文型が完成している。
解説6 指示代名詞
ex. That is my cat. 「あれは私のネコです」
上の例文のthatは指示代名詞のthatです。「あれ」と訳すthatですね。名詞を置ける箇所にあるのがポイントです。
解説7 指示形容詞
ex. That cat is John. 「あのネコはジョンです」
上の例文のthatは指示形容詞のthatです。「あの」と訳すthatですね。「that 名詞」で後ろに名詞があるのがポイントです。
解説8 名詞節1
ex. I think that he is right. 「私は彼が正しいと思う」
上の例文のthatは名詞節のthatです。「ということ」と訳すthatです。thatの後ろに文型が完成した文が続き、全体で名詞を置ける箇所にあるのがポイントです。つまり、「that 文型が完成した文」でSOCの箇所にあるということです。
think that S V、know that S Vというように、目的語に名詞節のthatが来る場合はある程度、動詞は決まっている。意味が「思う、言う」系 になる動詞はこの形を取りやすい。そのときは、まず、名詞節のthatを疑おう。
☆SOCの場所
1、Sの場所
ex. That you study English is a good idea.
2、Oの場所
ex. I think that he is a student.
3、Cの場所
ex. It appears that He loves you.
解説9 名詞節2 形式主語
ex.It's obvious that he can't come. 「彼が来られないのは明らかだ」
= That he can't come is obvious.
主語の位置にあるitがthat以下を指しているのが形式主語です。
that以下は文型が完成した文が来る。上の文だと「It = that he can't come」。
it is 形容詞、過去分詞 thatの場合は形式主語になる。
ex. It's a pity that he can't come. 「彼が来られないのは残念です」
=That he can't come is a pity.
itがthat以下を指している。that以下は文型が完成した文が来る。上の文だと「It = that he can't come 」。
☆thatを使った形式主語の種類
1、It is 形容詞 that ~
2、It is 名詞 that ~
3、It 自動詞 that ~
4、It 他動詞 (代)名詞 that ~
5、It is 過去分詞 that ~
解説10 名詞節3 It is 名詞 thatの判断
It is 名詞 that ~の場合。
1、強調構文 ← that以下の文に欠けた箇所がある。名詞を戻しても文がつながる。itに意味はない。
2、関係代名詞 ← that以下に欠けた箇所がある。名詞を戻しても文がつながる。itは前の箇所を指している
3、形式主語 ← that以下に欠けた箇所がない。名詞を戻すところがなり。itはthat以下を指している
4、同格 ← that以下に欠けた箇所がない。名詞を戻すところがない。itは前の箇所を指している。
解説11 形式目的語
ex. I found it difficult that they solve the problem. 「私は彼らがその問題を解くことは難しいと分かった」
目的語位置にあるitがthat以下を指しているのが形式目的語です。
that以下は文型が完成した文が来る。上の文だと「It = that they solve the problem」。
☆thatを使った形式目的語の種類
1、S V it 形容詞 that ~
2、S V it 名詞 that ~
3、S V it 前置詞 (代)名詞 that ~
4、S V 前置詞 it that ~
5、S V it that~
解説11 強調構文
ex. It was Tom that saved the cat. 「そのネコを救ったのはトムだった」
It is ~ that の部分に強調したい語句を入れると強調することができる。これが強調構文。
強調できる語句は、(代)名詞か副詞(句、節)が入る。
It is ~ thatの部分が副詞(句、節)なら強調構文になる。その場合、that以下は文型が完成しているが、副詞の部分をthat以下に置いて意味が通る。
It is ~ thatの部分が(代)名詞なら強調構文とは限らない。解説10を参照してください。強調構文の場合、that以下は文型が不完全で、名詞の部分を欠けているところに置くと文の意味が通る。また、itの意味はない。
解説12 in that
ex. Men differ from animals in that they can think and speak. 「人はものを考えまたいうことができるという点で動物と違う」
in that ~「~という点において」という意味。名詞節でthat以下は完全文。
プラス except that ~「~という点を除いて」
解説13 副詞
ex. I can't eat that much. 「そんなにたくさん食べられないよ」
副詞のthat。「それほど、そんなに、あまり~」という意味。
解説14 感情の原因
ex. I was glad that she passed the exam. 「彼女が試験に合格してうれしい」
感情、心理を表す形容詞の後でthat節が来る。that以下は完全文。
上の文は、that節がgladという感情を表す原因を表している。分詞形容詞でもよい。
解説15 判断の根拠
ex. He must be mad that he said such a thing. 「彼がそんなことを言ったなんて、気がおかしいに違いない」
感情の原因と同じような感じ。that以下には判断の根拠が来る。that以下は完全文で副詞節。
上の文はどうしてmadだと思ったのか判断の根拠がthat以下に続いている。that節中にはshouldが入ることが多い。
解説16 副詞節 so ~ that such ~ that 構文
ex. I'm so tired that I can't study English. 「私はとても疲れているので、英語を勉強できません」
so ~ that /// で「とても~なので///」結果、「///なほど~」程度という意味になる。~には形容詞か副詞が来る。thatはsoを説明している。that以下は完全文。
so ~ that ///で「///するように~である」様態という意味になる。~には過去分詞が来る。thatはsoを修飾している。that以下は完全文。
どちらもsoが付いていることがポイント。倒置の形もあるので注意すること。
ex. She is such a diligent girl that she passed the exam. 「彼女はとても勤勉な少女なので、試験に受かった。」
~の部分が名詞の場合は、soではなくsuch。倒置の形もあるので注意すること。
解説17 so that
ex. He left early so that her might be in time. 「彼は時間に間に合うように早く出た」
so that 「~するために」という目的の意味。(= in order that)
ex. He studied hard, so that he passed the exam. 「彼は一生懸命に勉強した。それで彼は試験に受かった」
so that 「~して、それで」という結果の意味になる。ふつうは、so thatの前にカンマが置かれる。
プラス for fear that 「~といけないから、~しないように」
解説18 関係副詞
ex. I remember the day that I first met you. 「私はあなたに初めて会った日のことを覚えている」
関係副詞のwhen、why、the wayなどの代わりのthat。
同格との違いは先行詞の違いと、内容を指しているか指していないか。どっちとも取れる場合もある。
解説19 Now that ~
ex. Now that things are worse, we should talk about the problem. 「状況も悪化してきたので、問題について話し合うべきだ」
now that ~ 「今や~なので」という意味の接続詞扱い。thatは省略することもできる。接続詞なので、~には文が続く。
解説21 予告のthat
thatの内容が前にない場合は「予告のthat」の可能性を考える。このthatは訳さない。
後ろに修飾語句があることを予告するためにある。
最後に
まずは、1つずつ知らない文法があった場合はそこを固めましょう。その後、イディオム的なものを覚え、細かい識別を覚えていくと良いです。