今日はローマ文化。
世界史チャレンジ。大学受験や教養、旅行の前になど。毎日少しずつ知っていこう。
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文学(ラテン文学)
ローマの文化は活躍したのがギリシア人が多かったため、ギリシア文化の模倣や受容だといわれます。
ウェルギリウス・・・『アエネイス』/ 神話を絡めてながらローマ建国の歴史を物語風に著した。
古代ローマの建国神話叙事詩。「アエネイス」は「アエネアスの歌」の意で、ラテン文学の最高傑作。トロイアの王子で女神ウェヌスの息子であるアエネアスは、トロイア陥落後、海上へと逃れカルタゴに着く。アエネアスは女王ディドに歓迎され、二人は相愛の仲となるが、天命には逆らえず、アエネアスはイタリアめざして出発する。ディドは別離に耐え切れず火炎に身を投じて自死する。ラティウムに上陸したアエネアスは、現地の王とルトゥリ族長トゥルヌスとの連合軍による執拗な抵抗に直面するが、長い戦いののち、ついにトゥルヌスを倒してローマの礎を築く。この作品の執筆に作者は11年を費やしたが、未完に終わった。彼は死の前に草稿の焼却を望んだが、アウグストゥスが刊行を命じたため世に出ることになった。この作品は単に神話的英雄を謳うにとどまらず、当時内乱を終結させたローマの実力者アウグストゥスの治世をアエネアスに仮託し、賛美する構造をもっている。原文は韻文であるが、この翻訳は親しみやすい散文訳である。
キケロは共和主義者であったため、カエサルを批判しました。また、暗殺の黒幕という説もありますね。散文というのは、ルールに縛られない文章のことです。例えば、リズムや音数などのルールです。
キケロ・・・『国家論』『義務論』/ 騎士でありながら雄弁でもあった
キケローは,『国家について』において,プラトーンによる理論上の理想国家に対して歴史的ローマに理想の実現を見た上,理想の政治家像を提示してみせる.また『法律について』では,現実のローマ国家の法律を範例にしながら普遍的・永続的な法律の制定が試みられる.自然に従う正しい理性の姿を明らかにする哲学的対話篇二篇
共和制を守るために戦った古代ローマ第一の学者にして政治家,弁論家キケロの代表作.ここにいう義務とは,人間として,また市民としての道徳的任務の完遂を意味する.キケロによれば,この義務は,国家(共和制),近親,自己の利益に対して果たされるべきものという.本書は,人生の指針として今日なお示唆するところが多い. (岩波書店ブックサーチャーより)
ホラティウス・・・『叙情詩集』
古代ギリシアの代表的抒情詩人サッポオ,アルクマアン,アナクレオーン,シモーニデース等の代表作をはじめ,ローマのホラーティウスやエジプトの詩に,関連する中世・近代の詩を収めた抒情詩の集成.ヨーロッパの抒情詩の流れをふまえて選ばれた名作を鏤骨の名訳で贈るギリシア・ローマ抒情詩集の決定版. (解説 久保正彰)
オウィディウス・・・『転身譜』
古代ローマの天成の詩人オウィディウスが、ストーリーテラーとしての手腕を存分に発揮したこの作品には、「ナルキッソスとエコー」など変身を主要モチーフとする物語が大小あわせて250もふくまれている。さながらそれはギリシア・ローマの神話と伝説の一大集成である。ラテン語原典の語り口をみごとに移しえた散文訳。
歴史
タキトゥス・・・『ゲルマニア』 / ローマ人の堕落を批判している
民族大移動以前の古代ゲルマン民族について誌された最古の記録。古代ローマの歴史家タキトゥス(55頃-120?)は、開化爛熟のはてに頽廃しつつある帝政ローマと対照させながら、いま勃興し、帝国の北辺をおびやかす若い民族の質朴勇健な姿を描き出す。簡潔な筆致のなかに警世の気概があふれる。積年の研究成果を盛った訳書。
ポリビオス・・・『歴史』/ 政体循環史観を提唱
ローマの勃興と世界支配を冷静なる眼で観察し著わした歴史書全四〇巻。ローマ史を綴る最高資料。本邦初訳。
前58年以降、数年にわたりカエサル率いるローマ軍が、ガリアからブリタニアにいたる広範な地域をローマの勢力下におこうとして遠征を試みた貴重な記録である。当時のガリアやゲルマニアの情勢を知る上で必読の書として知られ、また、カエサル自身の手になるラテン語で書かれた簡潔にして流暢な文体は、文学的にも高い評価を受けている。タキトゥスの『ゲルマニア』とならぶ古代研究の最重要史料。
リウィウス・・・『ローマ史』/ 年表通りの歴史
古代ローマの歴史家の中でも、リウィウスはその頂点をなす。皇帝アウグストゥスの庇護のもとに、30歳から40年を捧げて編んだ長大な『ローマ建国以来の歴史』142巻は、神話時代から筆を起こし、著者と同時代に至るまでの歴史を克明に記述する。現存するのは35巻と断片であるが、本書はロムルスによるローマ建国の神話から前468年までを扱う。
プルタルコス・・・『対比列伝』/ ギリシアとローマの英雄の話。似た運命をたどった2人を対比させて比べていく。
紀元五〇年頃ギリシア本土に生まれたプラトン学者が、古代を追慕しつつ著わした機知と教訓に満ちた伝記集。ギリシア・ローマの著名な政治家をそれぞれ比較しつつ、歴史書によくある事績や戦功を記すよりは、むしろその人物の性格、生きざまを見事に活写した言行録である。
自然科学
プトレマイオス・・・天動説 / 地球は動いておらず、他の星が動いていると考えた。
ストラボン・・・『地理誌』
パウサニアス「ギリシア記」と共に、ギリシア古典史の地誌の双璧ともいうべき名著。(原本は全17巻)の本邦初全訳。ヨーロッパ・アジア・アフリカの三大陸に及び、西暦1世紀前後の世界帝國ローマが認知した限りの世界地理を豊富な資料をもとに幅広く記述。地理記述の歴史と方法をテーマにした2巻と「人の住む世界」を三大陸に分け、統一した順序で説明する15巻とから成る。「ギリシア記」をギリシア古典における地域詩の精華と称するとすれば、本書は世界地誌として、まさしく百花繚乱の園に比するにふさわしい壮大な古典であり、古典古代世界について、様々な研究分野での情報の無比の宝庫。本書では150枚に上る詳細な地図も掲載。
プリニウス・・・『博物誌』/ 火山の被災者の救済の際に有毒ガスを吸い死んでしまう。
「第1巻」―巻頭に、のちにローマ皇帝となったティトゥスに献じた序文、及び2巻以降の内容の目録と典拠作家の一覧。「第2巻」―宇宙の構成、諸惑星の運動、太陽、月、彗星、風、雷、地球、地震、島、湖、海、火山など、当時の学問の総まとめ。蝕による地球・月・太陽の大きさとその関係、惑星の運動、潮汐現象などの記述は相当水準が高い。また気象や天体の変化をどう占ったかなど興味深い知識に満ちている。「第3~6巻」―西はスペインから地中海周辺、北はイギリス、南はナイル上流、東は黒海・カスピ海周辺、中央アジア、アラビア、ペルシャ、インド、中国に及ぶ広範囲な地域の、都市、種族、山、河、海、湖沼、島などについての詳細な地誌。特にローマの支配圏についての記述は精緻である。日本翻訳出版文化賞受賞作。
哲学(ストア派)
ストア派哲学はギリシアヘレニズム時代に生まれたものです。個人の幸福を追求するにあったって禁欲主義を採用しました。
マルクス=アウレリウス=アントニヌス・・・『自制録』/ ローマ皇帝
生きているうちに善き人たれ―ローマの哲人皇帝マルクス・アウレーリウス(一二一‐一八〇)。重責の生のさなか、透徹した内省が紡ぎ出した言葉は、古来数知れぬ人々の心の糧となってきた。神谷美恵子の清冽な訳文に、新たな注を付す。
セネカ・・・『幸福論』/ ネロ帝の師
人生は浪費すれば短いが、過ごし方しだいで長くなると説く表題作。逆境にある息子の不運を嘆き悲しむ母親を、みずからなぐさめ励ます「母ヘルウィアへのなぐさめ」。仕事や友人、財産との付き合い方をアドヴァイスする「心の安定について」。2000年読み継がれてきた古代ローマの哲学者セネカの“人生の処方箋”。
法律
ローマ法・・・さまざまな風俗、習慣を持つ民族すべてに適用できるように作られた法
建築
コロッセウム(→画像)・・・剣闘士などの試合が行われた闘技場。
凱旋門(→画像)・・・ローマ市のコンスタンティヌス帝のものが有名
ガール水道橋(→画像)・・・南フランスにあり、石造りになっている。
浴場(→画像)・・・カラカラ帝のものが有名
暦
ユリウス暦・・・カエサルが制定 / エジプトの太陽暦を採用した
今日はここまで。ではまた次回!