今日は中国の文化史。文化史の1つ目は儒学史。2つ目は思想史。3つ目は文芸史。作品はゆっくり1つずつ見ていきたいですねー。
世界史チャレンジ。大学受験や教養、旅行の前になど。毎日少しずつ知っていこう。
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儒学
この乱世には、新しい思想がうまれます。それらの思想をまとめて諸子百家(しょしひゃっか)といいます。
まずは、儒家です。孔子が作りました。仁と礼を重視したものです。仁は、他人への親愛の情のことです。愛情ですね。礼は仁の具体的な行動のことです。目上の人に対する敬意ですね。『論語』に孔子の考え方が書いてあります。
古代中国の大古典「四書」のひとつで、孔子とその弟子たちの言行を集録したもの。人間として守るべきまた行うべき、しごく当り前のことが簡潔な言葉で記されている。長年にわたって親しまれてきた岩波文庫版『論語』がさらに読みやすくなった改訂新版。
次は、儒家の孟子と荀子です。この二人は反対の考え方を持っています。孟子は性善説、荀子は性悪説を唱えます。同じ儒家でも違う考え方をしていました。
次は、墨家です。墨子が作りました。儒家を非難し、兼愛、非攻を主張します。
次は、道家です。老子と壮が作りました。儒家の礼を非難し、無為自然を説きます。
次に、法家です。韓非が作りました。法家は、法による統治を主張します。これは荀子の影響を受けています。ちなみに韓非は荀子の弟子です。
漢
官学化されたため、儒学は発展していきます。
五経・・・儒学の経典 / 『易経』『書経』『詩経』『春秋』『礼記』
訓詁学・・・後漢の時代の儒学のこと / 大成者 鄭玄(じょうげん)
五経の理解のための注釈をつけた
魏晋南北朝
清談・・・老荘思想に基づく哲学的談論のこと。適当なお話をするようなものです。後漢末期以降は政治的に混乱した時代が続きした。そのため、儒教だけを重んじる風潮が衰えて、自由に談論する風潮が発生したということです。
唐
孔穎達・・・『五経正義』/ 五経の解釈を統一 / 科挙の国定基準書になる
宗
宋の時代から新しい儒学が発生します。周敦頤(しゅうとんい)が宋学を創始します。そして、朱熹(しゅき)が、宋学を完成させます。そのため、朱子学ともいいます。朱子学は性即理といって知性と重視しました。また、大義名分論、四書を重視しました。
明
考証学・・・儒教の古典を実証的にきわめていく / 黄宋義 / 顧炎武 /
清
銭 大昕
思想
魏晋南北朝
仏教・・・戦乱のため、平等思想の仏教が流行します。
仏図澄(ぶっとちょう)・・・布教活動に専念する
鳩摩羅什(くまらじゅう)・・・仏典を漢訳する
莫高窟(ばっこうくつ)・・・ 安煌付近
雲崗の石窟寺院(うんこう)・・・平城付近
竜門の石窟寺院・・・洛陽付近
唐
浄土宗・・・阿弥陀仏信仰により極楽浄土への往生を説く。
祆教・・・ゾロアスター教
イスラーム教(回教 / 清真教)・・・ムスリム商人の海路来航とともに、海港都市に伝播
宗
禅宗と浄土宗が登場しました。禅宗は難しいので士大夫層を中心に広まりました。浄土宗は官僚から庶民にまで広がりました。
明・清
布教のために様々な技術をお土産に来訪する
フランシスコ=ザビエル・・・スペイン
マテオ=リッチ・・・ イタリア / 『坤輿万国全図』世界地図 /『幾何原本』
アダム=シャール・・・『崇禎暦書』
フェルビースト・・・大砲の作り方
ブーヴェ・・・『皇輿全覧図』
技術
後漢
文字の記録・・・木簡や竹簡に使用。蔡倫(さいりん)によって製紙法が改良
魏晋南北朝
『水経注』・・・ 地理書
『斉民要術』・・・現存する中国最古の農学書
元
貞享暦・・・授時暦が江戸時代の渋川春海が作成 /
明
李時珍・・・『本草網目』 / 薬物、医学解説書
徐光啓・・・『農政全書』/ 農業技術、農業政策の総合書
宋応星・・・『天工開物』/ 産業技術書
歴史
前漢
司馬遷(しばせん)・・・『史記』 / 古代から武帝までを紀伝体で記述。
歴史書の大古典にして、人間の在り方を描く文学書でもある司馬遷の『史記』を、「キャリア」をテーマにして選び出し現代語訳。帝王、英雄から、戦略家、道化、暗殺者まで、権力への距離違えども自らの力で歴史に名を残した人物たちの魅力は色あせない。適切なガイドと本物の感触を伝える訳文で『史記』の世界を案内する
後漢
魏晋南北朝
宗
旧法党のリーダーの司馬光は編年体で『資治通鑑』を著しました。
文学
魏晋南北朝
陶潜(とうせん)・・・ 田園詩人 / 「帰去来辞」
謝霊雲(しゃれいうん)・・・ 「山居賦」山水の美しさをすぐれた技巧で表現
昭明太子(しょうめいたいし)・・・『文選』/ 四六駢儷体(しろくべんれいたい)
唐
王維(おうい)・・・ 個性的な山水画を描く /
李白・・・ 生涯のほとんどを自由奔走に生きた
杜甫・・・流浪の生活を送る
宗
歴史学以外にも唐宋八大家といって、唐の時代から宋の時代にかけて、8人の文章家や詩人が登場します。韓愈、柳宗元、欧陽脩、蘇軾といった人達です。
元
『水滸伝』・・・英雄物語
元曲
『琵琶記』・・・出世して都で栄華な生活を送る男の話
『西廂記』・・・宰相の娘と書生との恋愛
明
国家編纂事業
『四書大全』・・・四書の解釈書
『性理大全』・・・宋学の全集
『永楽大典』・・・中国最大の編修事業
『西遊記』・・・荒唐無稽な妖怪説話
『金瓶梅』・・・明末の新興商人の色欲
清
『康熙字典』・・・字書
『古今図書集成』・・・百科事典
『四庫全書』・・・書物の分類 / 禁書の探索の側面もある
『紅楼夢』・・・上流社会の栄華没落
『儒林外史』・・・長編小説
『聊斎志異』・・・ホラー小説
絵画・陶芸
顧愷之(こがいし)・・・「女史箴図」(じょししんず)
唐
唐三彩・・・彩色を施した陶器 / 東アジアに広まる
山水画・・・山や水を題材にした作品
呉道玄・・・人物、神仏などを描く
宗
院体画といって、宮廷好みの絵が描かれるようになります。徽宗は代表作「桃鳩図」と描きました。
書
魏晋南北朝
王羲之(おうぎし)・・・「蘭亭序」(らんていじょ)
唐
文化
唐
ポロ競技・・・西アジアが起源 / 1組4人の2チームが馬に乗って、長い柄のついた木の槌で球を相手のゴールにいれる競技。
今日はここまで。ではまた次回!