一番初めの英文解釈。プロセスをすべて言語化。
In a society where slavery in the strict sense has been abolished , the sign that what a man does is of social value is that he is paid money to do it.
この英文を前から解釈していきましょう。できれば、ノートに文を書きましょう。
☆解説
英文を左から読むときに大切なのは、主語を見つけること。そのとき、基本的な英文の始まりは名詞か副詞(など)の２種類しかないので名詞から始まれば、それが主語になり、副詞から始まれば、その終わりを見つけて、次が主語になる。※倒置や疑問文は違うが。では、英文を見ていきましょう。
前置詞は、前置詞＋名詞で形容詞句か副詞句にしかならない。
inは前置詞。そのため、主語にならないと判断し、どこまで続いているのかをチェックする。句や節の判断はとても大事で必ず意識してください。
a は名詞のサインなので注意すること。次にsocietyと来て、前置詞＋名詞のカタマリが完成する。前に掛かるものがないので、形容詞句でなく、副詞句になる。
ここで終わりになり、次が主語になるのかと予想するが、whereと来ている。次の単語が名詞で助動詞が来ていないことを見つける。すると疑問文の語順ではない。では、この場所にくるwhereは何かを考えると関係副詞しかありえない。つまり、societyの説明(形容詞節)がこの後も続き、まだ、主節の主語は来ないのだ。※一番後ろを見てみると？がないから疑問文ではないね。
では、whereの後を見ていこう。関係副詞の後ろは関係代名詞と違い文が完全な形になる。
このことをきちんと予測して、続きを読むこと。そうするとslaveryと名詞が来ているのでここが主語になる。主語の次にくるものはもちろん動詞だが、難しい英文は、その間に名詞の説明(形容詞句、節など)が来る可能性がある。
ここにくる可能性があるものはすべて暗記すること。この文の場合はinで前置詞が来ているので前置詞句として、前のslaveryを説明している。では、前置詞句がどこまでか考える。つまりは、名詞の説明がどこまでかを考える。確認だが、名詞の前の並び順は冠詞＋副詞＋形容詞＋名詞になる。
theは名詞のサインなので後ろを確認。strictは形容詞なので後ろに名詞がくる。そして、senseとついに名詞が来た。名詞はもちろん後置修飾される可能性があるので、ここで前置詞句が終わるとも限らない。
では、次の単語をみるとhas been abolishedとなっている。確認事項として、have＋been＋Vppは現在完了形の受動態になる。ここでやっと動詞が来たので、inの前置詞句はsenseまでと確定し、slaveryに対する動詞はhas been abolishedとわかる。
受動態の形は、元の文型の目的語を１つ減らした形になる。つまり、abolishは第３文型でSVOでOが１つ。なので受動態の形になると目的語が無くなってしまうのだ。なのでwhereの中の文型がきちんと完全な形になっているのがわかる。
次の箇所にカンマがあり、ここで一旦区切りであると丁寧に教えてくれている。では、なんの区切りか。これは、最初のIn a society (where) (＝副詞句) の区切りとなる。ここで、この文の主節の主語が次に出てくると予測する。もちろん、違う場合もあるかもしれない。そういう場合は戻って考え直すのです。
そうするとtheは名詞のサインなので名詞。つまりthe signで主語だとわかる。主語の後の形は主語の後にVが来るか、主語の説明がくるか。今回はthatが来ているので主語の説明(形容詞節)だとわかる。thatの見分けは頻出なので必ず出来るように。
この場合のthatの可能性は関係代名詞か同格の２種類。もちろん、後ろから名詞を修飾するできるのはそれしかないからです。
thatの後ろが不完全なら関係代名詞、完全なら同格。ただ同格になりやすい名詞があるのでこちらを覚えておくと、予測して読める。これ以外にも、名詞の内容がわかれば、同格という判断もある。
さて、次の単語に目をやるとwhatが出てくる。thatの後ろは、完全の場合主語から始まるが不完全の場合、主語または動詞から始まると予測できるので、whatは動詞とは考えられないので名詞の箇所にあると判断する。そうするとwhatが関係代名詞か名詞節だとわかる。この場合どちらで訳しても意味が変わらないのでどちらでも良い。
そして、whatの範囲はどこまでかと探していくと、does is と動詞が２つ並んでいるのはおかしいと考えて、what a man doesまでが範囲で主語のカタマリ(名詞節)だとわかる。
次のisが動詞でbe動詞の後ろは必ずC(補語)になる。重要事項で、of ＋抽象名詞は形容詞扱いになる。
この文の場合social 形容詞がvalueについている。つまり、of social valueで補語となる。ここでS V Cと文型が完成しているのでthatは同格と判断する。次のisは同格のthatの終わり箇所だと判断しthe signの動詞だとわかる。
図解すると (in ～) , the sign (that ～) is . もう一度も言うがbe動詞の後ろはC。つまり、名詞か形容詞がくる。これを予測して、次にいくとthat he のところで thatの後ろに主格の代名詞が来ているのでS Vの流れと予想し、thatは名詞節だと判断。あと、heとは誰のことでしょう。代名詞や指示語を適当に扱ってはダメ。普段から考える習慣をつけること。人で単数で受けていると考えると見つかる。
is paid が動詞だとすぐわかると思うが、正確に把握できているだろうか。payは第４文型を取れる動詞である。つまり、受動態にするとO1 be paid O2となるのだ。きちんとmoneyはO2の目的語とわかる必要がある。ちなみに元の形はpay him money。
最後にto do itの箇所。文型が完成しているので名詞句ではありえない。形容詞句か 副詞句。形容詞句の場合、名詞to Vの間の関係は３つあるが、そのどれもおかしい。
よって、副詞句にする。
お疲れ様でした。ぜひ復習してください。では、
