英文解釈のポイントを解説。
- 解説1 動詞とは
- 解説2 第5文型
- 解説3 SとVの遊離 形容詞
- 解説4 SとVの遊離 副詞
- 解説5 述語動詞1 原形
- 解説6 述語動詞2 現在形
- 解説7 述語動詞3 過去形
- 解説8 述語動詞4 過去分詞
- 解説9 述語動詞5 Ving形
- 解説10 過去形と過去分詞
- 解説11 名詞(句、節)
- 終わりに
今日はVの判断をやりましょう。
こちらも一緒にお読みください。
解説1 動詞とは
動きや状態を表す語のことです。また、英語では動詞は2種類あります。述語動詞と準動詞です。
述語動詞は、主語の動きや状態を表します。また、文をつくることができ、SVOCのVになることができます。そして、時制を持ち、大きく分けて現在形か過去形の2種類しかありません。(プラス原形としてもよい)
準動詞は、動詞の働きを持ちながら、別の品詞の働きを持つ動詞のことです。名詞や形容詞や副詞になるのです。こちらはVにはなれません。to不定詞や動名詞や分詞などが準動詞の仲間です。
解説2 第5文型
第5文型を見てみるとすべての文のSの次がVになっている。つまり、Sが判断できれば、その次がVということです。
ex. I studied English yesterday. 「私は昨日英語を勉強した」
第5文型の知識から「I」が主語です。そのため、次の「studied」が動詞だとわかります。
解説3 SとVの遊離 形容詞
主語には名詞が入ります。その名詞に形容詞(句、節)が後ろに付いた場合は、Sの直後がVにはなりません。そのため、形容詞(句、節)の範囲を決定し、その後ろがVになります。
ex. The cat on the table is John. 「テーブルの上のネコはトムです」
第5文型の知識からThe catはSです。その後ろは前置詞+名詞なので、Vではありません。形容詞句です。その範囲を決定し、次がVです。
前置詞+名詞のカタマリで形容詞句です。つまり、on the tableでカタマリで、ここまでが形容詞句の範囲です。そのため、次のisがVになります。
解説4 SとVの遊離 副詞
副詞(句、節)は自由に置くことができます。そのため、SとVの間に入り込むことがあります。その場合は、副詞をカッコにいれるとSVが発見しやすくなります。
ex. I sometimes eat breakfast. 「私はときどき朝食を食べます」
第5文型の知識から「I」が主語です。sometimesは副詞ですのでカッコに入れましょう。すると次のeatがVだとわかります。
解説5 述語動詞1 原形
動詞が原形の場合、2つの可能性があります。助動詞と合わさって、述語動詞になる場合と、to不定詞と合わさって、準動詞になる場合です。Vになるのは述語動詞だけです。
ex. I will go to the library to study English. 「英語を勉強するために図書館に行くよ」
willと原形のgoが合わさって、述語動詞です。studyはtoと合わさっているため、準動詞です。そのためここがVです。助動詞+原形は述語動詞になると覚えましょう。
ex. To see is to believe. 「見ることは信じること」
toと原形のsee、believeが合わさって、準動詞になります。そのため、isがVになります。また、is、am、are、was、were(be動詞)は必ず述語動詞になり、Vになります。
解説6 述語動詞2 現在形
動詞が現在形の場合は、述語動詞にしかなりません。しかし、原形と現在形の形が同じ場合は、そこを見分ける必要があります。
ex. He wants to speak English to know more about you. 「あなたについてもっと知るために英語を話したい」
動詞が現在形の場合は、原形と判断をしないといけませんが、sが付いた場合は必ず現在形になります。そのため、wantsがVになります。to
knowは準動詞になります。
解説7 述語動詞3 過去形
動詞が過去形の場合は、述語動詞しかなりません。
ex. I wrote a letter yesterday. 「私は昨日手紙を書いた」
wroteはwriteの過去形なのでそこがVになります。
ex. I received a letter written in English. 「私は英語でかかれた手紙を受け取った」
writtenはwriteの過去分詞なのでVにはなりません。receivedは過去形なのでそこがVになります。
解説8 述語動詞4 過去分詞
動詞が過去分詞の場合は、2つの可能性があります。be Vppで受動態、have / has / had Vppで完了形で述語動詞になる場合と、助動詞がなく単独で使われ準動詞になる場合です。
ex. Surrounded by her students, the teacher is playing the piano. 「生徒に囲まれて、先生はピアノを弾いている」
surroundedは単独で使われているので準動詞でVになりません。そのため、is playingがVになります。
解説9 述語動詞5 Ving形
動詞がVingの場合は、2つの可能性があります。be Vingで進行形になり述語動詞になる場合と、助動詞がなく単独で使われ準動詞になる場合です。
ex. The crying boy is running over there. 「その泣いている男の子がそこらへんで走っている」
be runningで進行形になるのでそこがVになります。cryingは単独で使われているので準動詞でVにはなりません。
解説10 過去形と過去分詞
過去形と過去分詞の形が同じ場合、そこを見分ける必要があります。
ex, The cake made by my sister sold well. 「私の姉によって作られたケーキはとても売れた」
判断する方法の1つは、目的語の確認です。過去分詞の場合、Oが1つ足りない形になります。makeは「~を作る」なのにOがありません。そのため、過去分詞ではないかと疑います。また、byも過去分詞のヒントになりますね。
これ以外にもcutのような現在形、過去形、過去分詞が同じものをにも気をつけましょう。
解説11 名詞(句、節)
最初に名詞句、節があった場合、その句と節の範囲を決定し、その後ろがVになる。
ex. Playing baseball is fun. 「野球をすることはたのしい」
Playingは動名詞で、名詞句です。句を見つけたら範囲を決定しましょう。baseballはplayの目的語です。すると目的語の後ろにisが来るのはおかしいので、ここが句の範囲になり、isがVになります。
ex. What she told me was true. 「彼女が言ったことは正しかった」
詳しくはやりませんが、whatは関係代名詞で名詞節を取ります。節を見つけたら範囲を決定しましょう。meはtoldの目的語です。すると目的語の後ろにwasがいきなりくるのはおかしいので、ここが節の範囲になり、wasがVになります。
補足すると、whatは文末に!や?がないので、節になると考えます。また、whatは関係代名詞なので後ろは不完全です。tellは第4文型を取り、O2の部分がwhatになったと考えます。
終わりに
Sの判断、句、節を一緒に勉強することをおすすめします。これらの知識が合わさって効果を発揮するので。