長文は花形。
受験英語の花形といえば長文です。問題のほとんどが長文といっていいでしょう。長文ができないと英語は点数が取れません。そのため、長文はとても大切になってきます。
しかし、長文の勉強法をないがしろにするため、伸びない人はとても多いです。長文が伸びないとなると志望校への道が遠のいてしまう人も多いでしょう。そうならないために、長文の勉強法をきちんと見直しましょう。
大きなポイント
1、自分の弱点を探す
2、初見で解ける知識にする
3、慣れるくらい量をやる
大きな視点で意識することはこの3点です。この3点を意識して勉強しましょう。
解く前に
確認です。単語や文法、英文解釈をないがしろにしたまま長文をやっていませんか。それでは伸びる確率が低くなってしまいます。当たり前ですね。基礎がわかっていないのに解いているのは何の練習になるのでしょう。勘の練習でしょうか。
3年生になると学校で長文の演習の授業が増えますが、基礎ができていないと、その時間が無駄になるのです。学校の時間が無駄にならないように3年になる前に単語、文法、英文解釈を固めましょう。なってしまったのなら急いでやりましょう。
また、長文の勉強は自分の実力に応じてやるべきこととやらなくていいべきことが違います。また、人によっても違ってくると思うのでそこは臨機応変にしましょう。
長文の入門
長文の入門は、単語、文法、解釈が終わってやる始めての長文練習です。復習込みで3~5時間くらいと思っておきましょう。それくらいしっかりと丁寧とやる段階です。
☆使う参考書
1、SVOCが全文に振ってある。
2、音声がある。
3、解答の根拠が書いてある。
最初に使う参考書は最低限この3点がそろっているほうがいいです。
プラスで読み方の解説がとても詳しく問題数が少し少ない参考書もありますね。そちらでも構いません。ただし、もちろん演習量を確保するために、他の参考書をやる場合もあります。勉強は、質も量もどっちも大切です。
☆実際に解く時
1、問題を解く 制限時間は設ける 解答の根拠はしっかり持つ
【時間内に解く練習をするため】
参考書に書き込むと2度目ができないのでたいていはコピーしてときましょう。
☆解いた後
1、時間が足りない場合は、時間をプラスして、やり切る。
【自分の実力を把握するため】
このとき、時間内で解いたものと時間外で解いたものは、ちきんと分けておく
2、解答の根拠をノートに書く。
【弱点を克服するため】
これはやらない人が多いがぜひともやってほしい。人はすぐ忘れてしまう。特に意識しないとなぜ間違いの選択肢を選んだかなんて速攻で忘れる。そして、また同じミスをしてしまいます。悪いサイクルですね。そうならないために、ノートに書いて置くのです。これを見返すことで少しずつ今までの間違えた跡を覚えてミスが減っていくのです。
3、マルバツを付ける。解説はまだ見ないで再度考えてみる。
【解説を見るだけの勉強にしないため】
ここで解説を見てしまうと頭を使わないパターンになりやすい。ツライかもしれないが再度考えてみよう。
4、解説を見る 5と同時並行でもいい。
ここでやっと解説をみます。厳しく見ましょう。勘で解いたやつ、解答までのプロセスが間違っていたところもチェックしましょう。そして、説明ができるようにしてください。
【弱点を把握するため】【初見で解ける知識を養うため】
自分で書いたプロセスが間違っていたら赤で下に本当はどう解けばよかったのか書きましょう。その下には、次回注意するポイントや次回間違えないようにする方法を考えて書いておきましょう。
5、本文にSVOCを振り、和訳する
【1文単位で訳していく力を高めるため】【初見の知識を養うため】
【弱点を把握するため】
知らない単語、熟語はノートにまとめたり、忘れていた文法は復習しましょう。解釈が難しかったところはもしかしたら解釈書を読み返すとヒントがあるかもしれませんよ。
解釈では、SVOCを確認するだけでなく、なぜSなのか、なぜOと判断するのかなどそこまで考えましょう。そうじゃないと初見の問題に対応できません。そうやって適当に流しているわからないところが重なるからできなくなっていくのです。できないところはお宝です。たくさんつぶしていけばゴールに近づきますよ。
6、白文で自力でSVOC振れるように練習する
【弱点を把握するため】
白文をコピーしましょう。カンペキだった文には、蛍光ペンで塗っていって、間違っているものは塗らずにおいてください。そして、塗らなかった箇所をもう一度やっていきましょう。できても塗らないでください。
【記憶を定着させるため】
次の日以降は、塗らなかった箇所だけもう1度できるかチェックしていきましょう。出来たら別の蛍光ペンで塗りましょう。そして、出来なかった箇所はまた次の日...という風にすべての文ができるまで続けます。
7、音読をする
【記憶の定着をするため】【英文をスラスラ読むため】
1日5回×6日で30回を目指しましょう。音読は文章をきちんと理解していないと効果が薄いため、5、6番をやってから行いましょう。
音読するときは、文章の構造を把握しながら、文の区切れを意識しながら、そして、前から訳しながら、またはイメージしながら音読してください。何も意識しないとただの時間泥棒になります。
できない箇所は回数をプラスしてもいいですね。
8、自分の足らない箇所をプラスで練習する
長文が解けない理由が長文の演習量の場合以外のこともあります。そのため、長文と並行しながらも弱点を強化しましょう。以下の記事は英語で勉強をしきゃいけないことが全部載っているので、そこで足りないものを確認して、プラスで補っていきましょう。
次の問題を解く前に
前に復習したときに書いた注意するポイントや構文把握の苦手なところを確認してから解きましょう。それを実際に活かしながら解いていきましょう
長文の基礎
長文の基礎は長文の入門のレベル感がある人が、次のステップのレベルに行くための長文演習です。入試基礎からレベルを上げてワンランク上の長文演習をする感じです。入門を同じところは省きます。
解く前に
長文のレベルを上げると単語、文法、解釈もレベルが上がります。そこが低い人はそれに対応する参考書や分野、レベルをやりましょう。
そのあとは、もう少し読み方と解き方にフォーカスを当てていきましょう。そこに関する理解書かそれが書かれた長文の演習用の参考書をやることをオススメします。
☆実際に解く時
1、問題を解く 制限時間は設ける 解答の根拠はしっかり持つ
ここから時間が足りなくなる人が多くなるので、しっかり練習する。
強弱を付けて読む練習をする。読めなくても解けるところもある。
また、わからない単語を推測する練習をしたり、文の論理構造をしっかり取りながら読んでいきましょう。1パラごとに1文要約を書くのもいいですね。
☆解いた後
1、時間が足りない場合は、時間をプラスして、やり切る。
2、解答の根拠をノートに書く。
3、マルバツを付ける。解説はまだ見ないで再度考えてみる。
4、解説を見る 5と同時並行でもいい。
なぜ間違ったのか、どう解けばよかったのか、次回からどうするのかをしっかり確認して次回に活かしましょう。
ここから時間が足りなくなることが多くなると思います。そのときは、文を読む速度のほかに解くスピードも大切になっていきます。処理の速度ですね。それを上げるために、この部分はしっかりとやりましょう。
5、本文にSVOCを振り、和訳する
ここでは、ある程度力が付いているので、すべてにSVOC振る必要はありません。しかし、怪しい箇所や難しい箇所はしっかりとふりましょう。一段階上のレベルをやって急に読めなくなった場合は、ここをしっかりやりつつ。単語、文法、解釈の確認もしましょう。
また、読み飛ばした部分もきちんと確認しておきましょう。読み飛ばしたり軽く読んだ箇所もしっかりと確認します。
さらに推測した単語があってるか、ここは読み飛ばしてもよかったなど、確認できることはとても多いです。
プラス、論理構造をしっかりと確認しましょう。ディスコースマーカーやパラグラフとの関係性もしっかり抑えましょう。
6、白文で自力でSVOC振れるように練習する
論理構造も自力で把握できるようにしよう
7、音読をする
基本的には30回はしてほしい。しかし、人によってはもっと少なくてもいい。簡単すぎて読める文章ならもっと少なくていい。10回くらい。
8、自分の足らない箇所をプラスで練習する
上のレベルに行くと知識レベルがあがったり、運用レベルが上がる。そのときはまず、参考書を足すより、やり終わった参考書にヒントが隠れていることが多い。
長文の演習
長文の演習は長文を慣れるために量をやる長文演習です。基本的には、入門と基礎のやり方は同じです。
しかし、解答の根拠に書くのはあやしい問題だけでいいです。しかし、間違えた問題はどう考えたのか、どうすればよかったのか、次回どうするかを書きましょう。
音読の回数もできるのであれば少なくていいです。また、文全体でなく、できない箇所だけ音読するのでもいいでしょう。
基本的な考えとしては、できるのであれば復習を軽くし、できないのであれば丁寧にやる感じでいいでしょう。
過去問の演習
過去問演習も入門や基礎を前提にカスタマイズすればいいでしょう。
ポイント
1、時間配分や問題を解く順番を意識する。
満点を取る必要はないので、できるところや取れないところなどをしっかり意識して、問題を捨てる練習をしよう。捨てる練習はしないとできない。
2、根拠はしっかり書く
解き方の復習もしっかりしてください。すると、その大学の傾向なども見えてきます。
3、自分でプロセスを考える
赤本には、SVOCや解答のプロセスはあまり書いてません。不親切です。しかし、不親切でもできる実力が赤本を解くには必要だよということです。
日本語訳を読めば、SVOCMはわかるはずです。わからない場合は日本語にSVOCを振る力がないのです。その場合は、こちらの記事で練習してください。
解答のプロセスも答えがあれば自分で見つけられる力が必要です。しかし、どうしてもできない場合は、学校の先生や塾に頼りましょう。
4、復習を忘れずに
1回解いただけにしないでください。また再度解き直しましょう。
多読用
最近の英語長文はどんどん長くなりつつありますね。その傾向はまだ続くと思われます。そうしたときに、簡単な英語で多読する勉強も有効だと思います。勉強の息抜きに読むなどもありでしょう。
教材
センター試験の英語はちょうどよいレベルの文があってよい
速単系の本で読むのもいいでしょう
こちらは500円で毎月発売されてる雑誌。オールイングリッシュで1話500文字くらいで20話入っています。レベルは中学レベルから高校1年生くらいでさらっと読める。ラジオで音声も聞けるので、毎日の日課にするのも良いと思う。結構たのしい。
Enjoy simple Englishの話をまとめたものもあります。
長文の参考書
演習用
入門用
読み方、解き方用
読み方用