【ワンポイント英文法】受動態の基礎

文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。

 

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nicochan0923.hatenablog.com

 入門はこちらから。

 

 

解説1 第4文型

 ex. He told us the interesting story. 「彼は私達に面白い話をした」

 → We were told the interesting story.

 → The interesting story was told us by him.

 

 第4文型の場合はOが2つあるので、2種類ある。このときにbe動詞の形や時制に注意しよう。基本的にO2が主語になることは少ない。

 

 O1 be Vpp O2 by  S 

 O2 be Vpp O1 by  S の2種類ある。

 

解説2 第5文型

  ex. We call the cat Mike. 「私たちはそのネコをミケと呼ぶ」

  → The cat is called Mike by us.

 

 Oが前になるので1種類。

 

 O be Vpp C by S になる。

 

解説3 助動詞

 ex. This desk will be repaired next week. 「この机は来週修理されるだろう」

 → This desk will not be repaired next week.

 → Will this desk be repaired next week ?

 

 助動詞が足されるときは、「助動詞+be+Vpp」になる。助動詞の後ろは原形だからbeになっている

 

解説4 進行形

 ex. Our house is being built now. 「私たちの家は今、建てられているところだ」

  → Our house is not being built now.

  → Is our house not being built now?

 

 訳は「~されているところだ」という意味。「be+being+Vpp」の形。

 

解説5 完了形

 ex. My room has been cleaned by my father. 「私の部屋はたった今、父に掃除されたところだ」

  → My room has not been cleaned by my father.

  → Has my room  been cleaned by my father? 

 

 訳は「~され続けている」継続、「~されたことがある」経験、「~されてしまった」完了。「have/has/had been + Vpp」の形。

 

解説6 群動詞

 ex. Tom took care of the cat. 「トムはそのネコの世話をした」

  → The cat was taken care of Tom. 

 

  群動詞はまとめて1つの動詞とみなして受動態にする。byを忘れないようにする。前置詞 by の不自然さに慣れること。

 

解説7 by以外の前置詞を使う

 ex. The mountain is covered with snow. 「その山は雪で覆われている」

 

 前置詞はすべてbyとは限らない。そのため、有名なものは覚えること。

 

解説8 to不定

 ex. I want to be left alone 「私をひとりにしておいてほしい」

 

 to不定詞の受動態は「to be Vpp」の形を取る。

 

解説9 完了受動態

  ex.Great poetry is said to have been written by inspiration

   「偉大な詩はインスピレーションで書かれたと言われている」

   

   完了受動態は「to have been Vpp」の形を取る。 ※進行形受動態はあまり見られないがある。 To be Ving Vpp

 

解説10 使役動詞 知覚動詞

 ex. I was made to clean up my room by my mother.「私は母によって自分の部屋を掃除させられた」

 

 使役動詞、知覚動詞は受動態にするときは、原形の部分がto Vになります。もし、toがないと動詞、動詞の語順になり不自然に感じるからです。

 

解説11 情報構造

  ex. This is my favorite book. 1、A famous writer wrote it

               2、It was written by a famous writer

 

  1、2のどっちの文が自然だと思いますか。この使いわけの基準は話題になっているのはどっちであるかということです。

 

    例文では、本の話をしているのだから本は、旧情報になり、有名な作家は新情報になります。そのため、受動態で旧情報と新情報の位置を入れ替えることで自然なつながりになるのです。また、by+行為者は、省略される場合があるが、新情報の時は、省略できない。

 

解説12 理由

 受動態が使われる理由は、解説11の情報構造以外にもあります。

  

 1つは、主語がわからない場合や言いたくない場合です。byの部分は省略できるので、受動態が使われることがあります。

 

 また、文末に置くことで強調することもできるからです。