過去問の使い方 Q&A

過去問の気になる使い方を紹介。

 

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Q、過去問は解かないといけませんか?

A,基本的に解いたほうが良いのは間違いないです。上の大学を志望しているから滑り止めは大丈夫と思っていませんか?そういう人で痛い目を見る人はたくさんいますので気をつけましょう。だいたいの人はきちんと解くことをオススメします。

 

Q,実力がなくてもやらないといけませんか?

A,やりましょう。これは点数が取れる取れないの問題ではなく傾向を掴むためです。大学に受かるというのは志望校の問題で合格点を取ることであって、参考書をできるようにすることではありません。そのため、実際に問題を解いてどのような問題が出るのか、出ないのか、どこまでの知識が要求されるのか、量はどれくらいか、時間は足りるのかなど経験することが大切になります。

 

 オススメしているのは、最新の年度の問題を勉強を始めるころにやり、目標を設定する。夏前に今までの勉強の実力が付いているかで1回。そして勉強法を反省して、夏に頑張り、夏終わりに夏の勉強の成果を見るために1回。そして、基礎が固まったらガンガン解いていくというのが良いでしょう。

 

 ただ注意してほしいのは、過去問が大事ですが、知識を整理していれることができるのは参考書です。過去問で見つけた穴を参考書で埋めて→過去問→参考書→過去問というサイクルを作りましょう。

 

Q,最新の過去問は取っておきたいです!

A<過去問をやる目的に1つは傾向を掴むことです。そのため、最新年度のを解くことをオススメします。昔と今で傾向が変わっていたら大変ですよね?昔からやっていけば、きっと新しいのをやるのは試験近くになってからでしょう。試験間近で傾向が変わっていることに気付いたら大惨事ですよ。

 

 なので、最新年度のは最初にやってください。

 

Q、赤本と青本どちらが良いですか?

A,赤本は年度が多く、青本は解説が詳しいのが特徴です。自分が合うものを選びましょう。赤本は解説が詳しくないとよく言われますが、その大学を受けるのであれば、詳しくない解説を自分で補う力は必要です。

 

Q、赤本の過去の年度はどうやって手に入れたらいいですか?

A,まずは学校や塾にあるか確かめてみましょう。無ければ、ネットで購入しましょう。また、東進のページにも過去問はあります。それに、大学のホームページにも過去問が載っていることが多いです。答えはないものや解説がないものが多いですが。あとは、パスナビも少ないですが、3年分くらいはあります。工夫して見つけましょう。

 

Q、何年解けばいいですか?

A、第一志望は最低5年、普通は10年を目安に解く。できれば、同じ大学の他学部も解くと良い。

 

  第二志望など受けるところは最低1年、できれば3年解くと良い。もちろん合格点を出せないのならば解く年度を増やさなければならない。

 

  実は滑り止めが本当に滑り止めにならないケースはたくさんある。きちんと自分の実力を見て決めてください。

 

Q,過去問をやるペースはどれくらいがいいですか?

 

A、最低週に1年で、慣れてきたら週に2年でやっていきましょう。過去問はやれば自動的に点数が上がるものではありません。過去問をすることで弱点を知り、そこを補うために参考書に戻ってインプットをし直すというサイクルを意識してください。

 

Q、過去問解きまくったらいいですか?

A,これは生徒次第です。しかし、ほとんどの場合は丁寧な復習と参考書による弱点補強をしなくてはいけません。そうしないと目に見えた結果につながらないでしょう。

 

 やっていいのは、基礎が出来ていて問題の慣れだけが足りない場合です。

 

Q、過去問の演習と復習で1日の時間がほとんど過ぎてしまいます。これで大丈夫でしょうか?

A,過去問演習と復習は時間がかかるものなのは間違いありません。現役生であれば学校もありもっと時間がなくなるでしょう。まずこれは普通のことですので安心してください。

 

 しかし、注意しないといけない部分があります。それは闇雲に過去問を解くことです。過去問をガンガン解いて良い人は、基礎が出来た人です。基礎が出来ていない人は、過去問とのバランスを考える必要があります。

 

 過去問は時間が掛かるため、夏までにどうして基礎を完成させてほしいわけです。

 

Q,制限時間はあったほうがいいですか?

 

A,もちろん時間制限を設けてください。時間配分に慣れる練習をするのが過去問の目的の1つでもありますので必ず時間を計りましょう。また、解いてみて時間が足りない場合は、解答を別にし、時間をプラスして最後まで解きましょう。その結果から実力不足なのか、問題形式に慣れていないだけなのかなどを分析しましょう。最終的には、5分~10分前に終わらせて、見直しの時間があるくらいまで調整してください。

 

 

Q,どれくらいの点数を取ったらいいですか?

 

A,ネットで合格最低点を調べて見ましょう。そこが基準になります。ただ、点数調整がある大学もあるので合格最低点+10%はほしいところです。

 

Q,過去問をなんとなく後回しにしてしまいます

 要注意の人です。たしかに気持ちはわかります。過去問を解くと結果が見えますから、それがイヤな人もいるのではないですか。

 

 しかし、考え方を変えましょう。その出来なかったところを丁寧に潰していけば、本番プラス1点になるかもしれません。間違えは宝の山なのです。

 

 実際、過去問をやらなかった、対策が遅れた生徒は思うような結果を出せない人が多くいます。ですので、過去問を遅らせるのは要注意だと心に刻んでおきましょう。

 

 受験は、イヤな結果を直視して、地道に改善していくことをひたすらやるものなのです。

 

Q,過去問でぜんぜん取れませんでした。泣きそうです。

A,まず、それが普通なので大丈夫です。そこから弱点を克服していけば絶対取れるようになります。最初の点数が30点だった生徒も普通に合格しています。めげてはいけません。凹んではいけません。一喜一憂せずに地道にがんばっていきましょう。

 

Q,何度過去問を解いても時間が足りません。どうしたらいいですか?

A,まず、なぜ時間が足りなくなるかを調べてみてください。たとえば、英語の場合、長文を読むのが遅いのか、解くのが遅いのかを調べましょう。読むのが遅い場合、その原因が単語なのか、文法なのか、解釈なのか、パラグラフ的なのか詳しく分析するのが大事です。そこで原因がわかったら参考書に戻って対策をしましょう。

 

 次に、出来ない問題の対処を決めておくことです。テストは合格最低点を取れればいいわけですから数問落としてもいいわけです。なので、できない問題を1分考えても解けないなら飛ばすなど、基準を作っておきましょう。

 

 最後に、普段の勉強から意識することも大事です。問題が「解ける」を基準にするのでなく、問題が解けて、かつ「早く」処理できることを基準に勉強していきましょう。

 

Q,英語の過去問の復習法を教えてください

 

A,まず科目を問わずにしなければいけないことは、

 

①正確に問題を読み込むこと

②傾向をつかむこと

③なぜ間違えたか(どう解いたか)、次間違えないためにはどうしたらいいかを言語化し、ノートにまとめること

④弱点を参考書などで対策すること。

⑤満点になるまでやり込むこと。基本はこの5つになります。

  

  これを英語の場合に置き換えると

 

 ①まずは、問題文(文法や長文)を精読していくという作業をしましょう。もちろん、テストでは、すべてを読まなくても解けるかもしれませんが、どこを聞かれても答えられるのがベストなので、精読は必ずしましょう。わからなかった単語や熟語、構文などはノートにまとめておき、いつでも復習できるようにしておいてください。

 

 ②自分で気づいた傾向をメモしておきましょう。例えば、どのような問題がでるのか、会話問題はでるのか、時間配分はどれくらいがいいかなどを書いてみてください。

 

 ③ここが重要です。間違えた問題はノートにまとめて復習できるようにしてください。そのときに書いてほしいことは、まず、「なぜ間違えたか」です。思考は、言語化、視覚化しないとすぐに忘れてしまいます。するとまた同じミスを繰り返してしまうので成績が伸びていかないのです。

  

 なので、こういう思考回路はダメなんだと必ずノートに残しておいてください。つぎに、「どのようにすればよかったか」を書きましょう。たとえば、Butの対比に気づけば取れた問題なので、対比の表現には丸をつけるなど、対策を書いていきましょう。そして、この言語化したものを適宜復習しましょう。そのときには、自分で書いたプロセスを音読すると良いです。何回も音読することによって、間違えやすいポイントや解答のプロセスが自然と頭に入ってきます。このように1つずつ丁寧に対策すれば、必ず伸びていきます。大変な作業ですが頑張りましょう。

 

 ④過去問はインプット教材ではないので、知識を復習する参考書に必ず戻って勉強しましょう。

 

  たとえば、文法問題で仮定法が解けないのなら、4択問題集などで仮定法の範囲を復習し直すようにしてください。過去問で出来なかったところを参考書で補い、それが終わったらまた過去問を解き、また弱点を探して、それをまた参考書で補う。このサイクルが大事です。

 

 ⑤これらの作業ができたら、満点になるまで繰り返しましょう。過去問はしゃぶりつくすように丁寧にやっていきましょう。

 

 

Q、過去問は繰り返し解くべきですか?

 

A,もちろんです。第一志望は3回以上はやりましょう。複数回解くことで1回目では気づかなかったポイントが必ず見えてきます。

 

Q,残っている過去問がありません。何をやればよいですか?

A,まずは本当にしっかりと過去問をやったのか確認してください。やっただけではダメで、復習をきちんとやりましょう。

 

 その後は、同じレベルかちょい上の演習形の参考書か、同じレベルで同じタイプの他の大学の過去問が良いでしょう。