前提条件。
今日は、英語を理解する上で覚えなければいけない設定(前提知識)を覚えていきましょう。ここを理解かつ使えるようになることが今後の学習に必ず活きていきますので頑張りましょう。
これの続きです。
☆英語と日本語の最大の違い
トムはアンを愛しています
Tom loves Ann.
アンをトムは愛しています
Ann loves Tom (=アンはトムを愛しています)
上の例文の順番を変えてみましょう。そうすると、日本語の文は内容が変わらないのに対して、英語の文は意味が変わってしまいます。
これはなぜでしょう。それは、日本語が助詞によって、文中での役割(主語や目的語など)を決めているからです。助詞があれば、場所が変わっても、文意が変わらないのです。
それに対して英語は違います。英語は単語がある場所によって、文中での役割を決めています。
つまり、ここに置いたら、助詞の「は」を付けましょう、こっちに置いたら助詞の「を、に」を付けましょうとするのが英語なのです。
だから、英語は語順が変わると意味も変わってしまうのです。英語を勉強するときには、この語順の感覚を覚えることが大事になります。
☆品詞
品詞とは、各単語の種類のこと。大事なのは、名詞、動詞、形容詞、副詞の4つ。1つずつ働きをみていきましょう。
☆名詞
名詞とは、人や動物、物、事柄などの名前を表す語のことです。世の中には、名前であふれていますね。そのすべてが名詞ということです。主にしりとりで言えるものですね。
ex. Ann , dog , desk ,Tom , Japan , sky
☆動詞
動詞とは動きや状態を表す語のことです。
ex. run sleep live
☆形容詞
形容詞とは、名詞に修飾し、詳しく(制限)してくれるものです。つまり、名詞の性質や状態を説明する語のことです(※名詞しか修飾しないに注意)。
たとえば、「ねこ」と言っていもいろんなねこがいます。 「黒いねこ」「小さいねこ」「太ったねこ」などたくさんのねこがいますよね。
このようにねこ(名詞)をもっと詳しく表現したいときに使う言葉を「形容詞」といいます。日本語では「-い」「-な」という語尾の言葉です。
ちなみに注意なのは、「冠詞」「形容詞」「名詞」の順番になること。 ex .large happy /
☆副詞
形容詞と同じで単語を詳しくするのが副詞ですが、詳しくするのは名詞ではなく、名詞以外の単語を詳しくしてくれます。名詞を詳しくしてくれないのが注意です。また、語順は、冠詞→副詞→形容詞→名詞となる。
ex. I always play tennis 私は(いつも)テニスをする [動詞]
very beautiful flower (とても)きれいな花 [形容詞]
I run very fast 私は(とても)早く走る [副詞]
カッコにはいっているものが副詞になります。下線部が引いてあるのが修飾される語です。名詞以外なので動詞、形容詞、副詞を説明してくれます。
☆文の要素
文の要素とは、その単語が文の中ではどういう役割を持つかを表したものです。品詞とごっちゃ にならないように区別してくださいね。
では、まず働きを覚えましょう。そして、それぞれの要素になれる品詞は決まっていますので、それを覚えましょう。
☆主語
文で動作を行う人や物、または、状態をもつ本体の役割
☆述語
主語の動きや状態の役割
☆目的語
動作などの対象(相手)の役割
☆補語
動詞を媒介して主語や目的語の動作や状態を説明する役割
ex. The man is happy (叙述用法) // The happy man. (限定用法)
S 主語 ・・・名詞だけ
V 動詞(述語) ・・・be動詞と一般動詞だけ
O 目的語 ・・・名詞だけ
C 補語 ・・・名詞、形容詞だけ※補語とは主語、目的語について説明する語
M 修飾語 ・・・形容詞、副詞。無くても文が成立する。
ex. He runs fast
「He」は、品詞は「(代)名詞」で文の要素でいうと「主語」
「fast」は、品詞は「副詞」で文の要素でいうと「修飾語」
☆確認
ここで、確認しましょう。
英語と日本語の最大の違いはなんでしょう?
重要な4つの品詞と働きをいえますか?
文の要素の説明はできます?
それぞれの文の要素になれる品詞をいえますか?
1つの文を品詞の要素と文の要素の2点から説明できますか?
これらの質問に答えられない場合は復習しましょう。
さて、
これらは英語を理解するのに必要な前提条件、つまり設定になりますので、理解かつ暗記しましょう。
では今日はここまで。