【参考書】真・英文法大全

英文法はこの1冊で終わりです。

 

 

簡単に言うと、関先生の今まで出した本(長文、単語とかも含め)の文法部分が全部載った本って感じです。例文とか洗練されてね。

 

 

 

 これが分厚くなったと思ってくれれば誤差はあまりないです。大体説明も同じこと書いてあることが多いし。でもプラスされてる情報もありますね。総合英語っぽく必要な情報は揃ってる感じです。なんだろう。塾の講義まとめました!みたいな雰囲気。

 

 まず、この本を買うときの注意。初心者はダメです。関先生の本は、従来の英文法と比較して説明していることが多いので、従来の英文法を知らないとどうしようもないです。従来の英文法を知っているからこそ、本領を発揮する感じです。ぼやけたイメージを整理するのが得意な本ですね。

 

 だからぼやけたイメージを最初につけたほうがいいのです。学校の授業とかね。その後に読むと整理されてうまい具合に使えると思います。

 

 そういえば、前にこんな話をyoutubeのどっかのチャンネルで見たことがあったなあ。英会話の先生が「日本の人は優秀です。英語についてある程度知ってる状態なので、ほんとの基礎から教える必要がないんです。」みたいな話をしてて、たしかにそうだなって思った。最初の概念的なものを教えるのって大事なんだけど、すごく大変。だから学校の先生とかすごいっていつも思う。つまんないけど大事なことなんだよね。網羅的に勉強するのも大事なんだよ。

他と違う特徴は?

900ページと分厚い。900ページなのにスラスラ読めるって書いてある。正確にいうと894から索引だから900ページちゃうけど、たしかにスラスラ読める。たぶんそれは、普通の総合英語より間が開いてるからと、自分が文法についてある程度知ってるからだと思う。普通に初学者はキツイで。

 

網羅されていないところ。逆にいうと、必要な情報だけそろっているということ。使わない知識をバッサリ切って、必要な知識をしっかり教えている本ですね。学習者にはどっちがいいかは人によりますね。関先生がいうように、教えないのは難しいし、勇気がいりますからね。

 

文法用語が少ない。索引の日本語少ない。この本は総合英語っていうより、普通の文法の授業を本にまとめた感じの本。スタサプをまとめた本って感じと考えるとわかりやすいと思う。もちろん、スタサプ以上の内容が載ってるけど。順番に読んでねっていうのは、そういうことなんでしょう。だから、辞書的に使うのはオススメできないよ。辞書っていうより、読み物!あと似てるのは、成川先生の分厚い本ってイメージ?あれよりは詳しい。

 

辞書的に使いたいなら普通のが良いかな。学校で配られているのでいいと思う。実際にどっちが調べやすいか試してみてほしいんだよね。たぶん、真・英文法大全は調べにくいと感じるから!理由は簡単で説明が長いからだよ。あと、タイトルも原因。これは人それぞれかも知れないけど、個人的にはそう感じちゃった。

 

本書の対象読者・扱う範囲・ゴールという項目をきちんと見たほうが良い。この本はあえて省いているからそれを良しとするか、しないかをきちんと把握して買わないとダメ。評判で買っちゃダメだよ!910ページもあるんだから。

 

例文は面白い。良い例文。読んでて楽しい。固有名詞をあえて使ってるからかな。ハリーポッターとか出てくるよ。あと、ちょい長めになってる。ここも好き嫌いが分かれそう。

 

レベル分けがされている。無印、応用、発展というように分かれていて、知らないといけない情報が整理されているのが良い。たとえば、難関私大志望者はここまで読んでねみたいになっている。でも、日大レベルでも普通に応用の知識までは知っといたほうがいいと思った。

 

音声が2種類あるところ。通常タイプとリアルタイプの2種類に分かれている。やっぱり音声は欠かせないですよね。

 

著者の本音が入ってる。

どんな人に向いているか?

関先生の説明が合う人。好きな人。得意な分野と苦手な分野を読んでみてわかりやすかったらそれでいいと思うよ。あと、全部に説明があるわけでなく、あるところとないところがあるから注意して。普通にあっさりした説明もあるから。それと知っている前提で解説される部分もあるから注意。

 

ある程度のレベルにある人。英語がある程度わかる人は絶賛してるイメージです。ネットでは。正直、できる人よりもホントに出来ない人が使ってみてどうだったかがレビューとして知りたいところですね。

 

学校の授業は一通り聞いて、情報を整理したい人

 

初学者用の英文法書を読んだ後で、次のレベルまで上げたい人

 

向いてない人

関先生の説明が合わない人。英文法って実は人それぞれ世界観がある。だからこそ、色んな人がいろんな捉え方で、英文法を教えてるわけ。英語の本出せるんだから、それはもう良い悪いってより、好みの問題。好きな世界観の人の英文法を学んだら良いと思う。

 

ほんとの初心者。最初からそう教えてほしかったってポスターに書いてありますが、それは違うかなと個人的に思う。

 

文法事項を調べる辞書みたいに使いたい人。

 

900ページも読めない人。

使い方

取り組み方のモデルというページがあるので、それを参考にするとよい。ここに書いてある、「英文法を少しずつやるのは非効率」って話はその通りだと思う。2、3ヶ月でやったほうが絶対良い。もっと早く1ヶ月で。その後、ポラリスとかで確認するとちょうどいい感じです。同じ著者なんで相性が良いですね。最後らへんに復習の仕方のページがあるから参考にしたらいいと思う。

 

例文まとめたのあれば楽なんだけどね。あるのかなー。

nicochan0923.hatenablog.com

春休みを使って読めちゃいそうな量です。1冊読んでレベルアップしちゃいましょう。

 

個人的には、関先生だからこそ、ガッチガチの総合英語が読みたかったな。