基礎とは何なのだろうか。
ここでは大学受験における基礎の完成についてお話していきます。さらにどういったことをすればよいのかも話します。
- 3つの基礎
- 基礎力
- 単語力
- 熟語力
- 文法力
- 英文解釈
- 使う参考書の注意
- 中学基礎完成ルート 時間がある人
- 中学基礎完成ルート 時間がない人
- 高校基礎完成ルート 時間がある人
- 高校基礎完成ルート 時間がない人
- センター試験と日東駒専レベル 時間がある人
- センター試験と日東駒専レベル 時間がない人
- 最後に
3つの基礎
よく言われる基礎力とは、3レベルに分かれると個人的には考えています。最初は中学レベルの基礎。次は高校レベルの基礎。もう1つは、センター試験と日東駒専レベルの基礎。
中学レベルは名の通り中学で習う範囲をきちんと理解しているレベル。
高校レベルというのは、授業でやる範囲はカンペキにしようねということだと思ってください。
一方、センター試験と日東駒専レベルとは、7割~7.5割取れるくらいの実力を持っていると考えてください。ここではあえて共通テストではなく、センター試験と表記しています。
非受験学年ならまずは中学レベルと高校レベルの基礎を、受験学年ならセンター試験と日東駒専レベルの基礎を完成させることを目指しましょう。
基礎力
基礎力の中身を大きく分けると
1、単語力 2、熟語力 3、文法力 4、英文解釈
この4つの力を丁寧に上げていけばよいのです。さらにいうとここではリーディングに限ったものだと考えてください。リーディングの力は他のリスニング、スピーキング、ライティングの基礎になるものなのでまずはリーディングの力を固めましょう。
こうやって見ていくと基礎力とは1文を正確に訳す力だとわかりますね。
単語力
中学レベルは1200語、高校レベルは3000語、日東駒専レベルは3000~4000語だと考えてください。学習指導要領が改訂され単語数は大幅に増えたのですが、とりあえずの指針としてこの数字にしておきます。これくらいの単語数を覚えないということをきちんと頭に入れておきましょう。
また大事なのはすぐに意味を言える状態にしておくということです。5秒くらい間を空けて思い出せるのは覚えたことにはなりません。1秒で思い出せるくらいのレベルが必要です。
まず初めは1語1訳を覚えていきましょう。いきなり複数の意味を覚えるとパンクしてしまいますので。
熟語力
単語だけではなく熟語の力も必要です。最低限300は必要だと考えておきましょう。日東駒専レベルではできれば500は覚えたいところです。
これも単語と同じく1秒で思い出せるレベルにしておきましょう
文法力
ここでいう文法力は文法問題が解ける力というよりも読める力だと考えてください。文法書の例文を訳せること、そしてその文法が説明できることを重視しましょう。
英文解釈
英文解釈は聞いたことある人もいるかもしれませんが、もう少し分けて考えてみましょう。
1、単語、熟語を使いこなす力
2、文法を抽象化する力
3、句と節を把握する力
4、特殊な構文を把握し訳す力
大きく分けると4つになります。
1つ目の単語、熟語を使いこなす力は、文にあった訳を選ぶということです。
2つ目の文法を抽象化する力とは、たとえばVingには、進行形、動名詞、現在分詞、分詞構文の4つのどれかになる可能性があります。今までは、進行形、動名詞・・・と別々にならっていたものをVingという括りで整理しなおすということです。文章の上にはこのVingは分詞構文だよなんて書いてありません。つまりどのVingかを見極めないといけないのです。そのためにこの作業が必要なんです。
3つ目の句と節を把握する力とは、まんまですね。ここからここまでが名詞節、形容詞句だと把握する力のことです。英語をカタマリで読めるようになることが上達の秘訣です。
4つ目の特殊な構文を把握し訳す力は、so ~ thatやtoo ~ toなどの構文を把握し訳すということです。
使う参考書の注意
ここでは使う参考書のルートを一応示しますが、別にどの参考書を使ってくれてもかまいません。大切なのはどういう力をつけないといけないのかです。その力が付くのであればどの授業でも参考書でもなんでもいいのです。
また人によってはあっていない場合があるので必ず中身を確認して自分に合っているかを判断してください。
時間がある人向け、ない人向けの最低限の2種類紹介します。
中学基礎完成ルート 時間がある人
単語、熟語
単語はなんでもいいです。自分の好きなレイアウトのものや著者のものにしましょう。
大事なことは1秒で思い出せるくらいになること。
英検を受けるならパス単でもいいと思います。
☆使い方
ここに書いてある基本スタイルで行う。
プラスで覚え終わったら、例文を音読します。最低3回、できれば10回音読をしましょう。
文法
中学英語の土台
こちらを使って文法の簡単な部分を理解していこう。
使い方
1、直接書かずノートに解答を書く。
2、読むときは自分で説明できるようになることを目標にする
3、間違えたものはチェックしておく
4、次の日に間違えた箇所だけもう1度解く
5、1周終わったら再度全部解く
6、音声を使って音読をする。最低3回、できれば10回
中学英語の基礎完成
ひとつひとつでは最低限のことしか載っていないので網羅性がありません。そこで、網羅性があるものを1つやりましょう。
またこういったものでも良いと思います。中身は結構しっかりしていて分厚いですが綺麗なレイアウトで読みやすくなっています。中学生なら辞書代わりに1冊あると何かと便利ではないかと思います。
中学英語の定着
今までの参考書はどちらかというと理解を重視したタイプで、問題数が少ない参考書でした。英語は何回も同じことを繰り返さないと覚えることができません。そのため最後の仕上げとしてドリルをたくさんやりましょう。わからないところは再度理解書に戻って復習しましょう。
英文解釈
1~5までシリーズがある記事なのでそれを理解しましょう。最後の6には復習がついていますので、それをカンペキにできることを目標にして勉強しましょう。
中学基礎完成ルート 時間がない人
単語
単語帳はなんでも良いです。自分の好きなものを買いましょう。覚え方は上と同じです。
文法
こちらを1周しましょう。すべて単元を説明できるようにしてすべての問題がマルになったら終わりです。
高校基礎完成ルート 時間がある人
単語、熟語
単語帳は基礎的なものを使いましょう。覚え方は上記と同じです。
文法
基礎文法
文法はこちらをやりましょう。使い方は記事の中に載っているのでそちらを参照しましょう。
大岩先生の参考書では扱わなかった前置詞についても勉強しておきましょう。ここはyoutubeやネットで調べてもらってもかまいません。
定着
10題ドリルをすることで英文法を定着させましょう。
定着プラス
文法の理解が終わったら定着させるために問題演習を行いましょう。薄い参考書で問題が厳選されたものをできるまで何周もしましょう。
英文解釈
まずは語順トレーニングで英語の語順の感覚を掴みましょう。これをきちんとやることで確固たる基礎力がつきます。
つぎは英文法特急を軽く読みましょう。英文法と付いていますが、句と節を中心に並べてありますので解釈の入門と考えてください。
中学のほうで紹介したこちらもやっていない場合はやってください。
句と節の理解がイマイチの場合は、
句と節特化ではありませんが、英語の基礎にこちらもオススメになります。
高校基礎完成ルート 時間がない人
単語
単語は上記と同じです。熟語は飛ばしましょう。
英文法
通読して単元を説明できるようにすることと、章末問題を解けるようにしましょう。
英文解釈
ここまでは上記と同じです。
こちらは上記と違います。整序問題はやる必要はありません。日本語 から 英語の語順にしてその後英文を音読しましょう。それだけで結構です。
センター試験と日東駒専レベル 時間がある人
単語、熟語
イディオムを覚えるのが使い方はこちら ↑
こういったものをやると良いでしょう。使い方は上記と同じです。
文法
文法は総合英語を通読しましょう。
総合英語がツライ場合は段階を踏んでいきましょう。総合英語は分厚いですが解説は丁寧で網羅性があるので読み通すと力になります。
読み終えたら、すべての例文を訳せるようにしましょう。
定着
英文法の理解が終わったら文法問題を使って定着させていきましょう。
ランダム
文法問題の確認としてランダムな問題をやりましょう。その後は、センターの過去問を文法部分だけやりましょう。
英文解釈
読んでない方はこちらを。
文法の整理と句と節の理解
句と節の理解がイマイチな人は、上記の基本にカエルを読んでください。
解釈の準備として2つをやりましょう。
解釈の練習
いままで習ったことを練習するために2つのうちどちらかをやりましょう。
ガッチリ仕上げた場合は
こちらもプラスすると良いでしょう。
ここまで終わったら最後に前から読むためのシフトチェンジをこの記事で行いましょう。
センター試験と日東駒専レベル 時間がない人
単語、熟語
システム英単語は1、2章、3章、多義語をやりましょう。
文法
理解
定着
定着
できればランダムのを1冊やりましょう。時間がなければカットします。
英文解釈
上の2つは最悪1冊でも良い。
応用
こちらはきちんと読もう。すぐ読めるから。
最後に
上に書いてあるのは、オススメのうちに1つでしかありません。自分なりにアレンジしてくれたらいいと思います。どういう能力を身に付けたらいいかゴールがわかれば使う参考書は自ずとわかってきます。この記事が参考になれば幸いです。