文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
- 解説1 作り方
- 解説2 中にくるもの
- 解説3 that以外
- 解説4 過去形、否定文。
- 解説5 疑問詞
- 解説6 It was not until ~ that ///
- 解説7 応用
- 解説8 その他の強調
- 覚えるポイント
解説1 作り方
ex. It is Tom that loves her. 「彼女を愛しているのはまさにトムだ」
英語は、基本的に文の最後に重要なことが来ます(エンドフォーカス)。しかし、文の最後に置けない場合はどうしたらいいのでしょう。そこで使うのが強調構文と呼ばれるものです。
もとの文の強調したい箇所を「It is ~ that」で挟んで、残りの文を後ろに持っていけば完成です。例文を見てみましょう。
ex. Tom loves her.
これがもとの文になります。これのTomの部分を強調したいときに、例文のようになります。まず、「It is ~ that」で「Tom」をはさみます。その後、残った「loves her」をthatの後ろに持って行きます。これで完成です。
解説2 中にくるもの
「It is ~ that」の中には、名詞と副詞しか置けません。副詞の場合は強調構文だと判別できますが、名詞の場合は他の可能性を考えないといけません。詳しいことはこちらを参考にしてください。
解説3 that以外
「It is ~ that」の ~ の部分が人の場合、thatがwhoになることがある。人以外の場合はwhichになることもある。また、thatはたまに省略されることもあるので気をつけましょう。
解説4 過去形、否定文。
過去形にする場合は、「It was ~ that」にする。否定文の場合は、「It is not (isn't) ~ that」にする
解説5 疑問詞
ex. Who loved her? 「誰が彼女を愛したの?」
この文の疑問詞を強調する場合は、どうすればいいだろうか。順番に見ていこう。過去形なので「It was ~ that」を使う。「Who」を強調するので、
It was who that になり、残りを後ろに持ってくる。 It was who that loved her.
その後、この文を疑問形の形に直す。Whoが前に出て、疑問形の倒置の形になり、
Who was it that loved her? になる。?をつけるのを忘れないようにしよう。
間接疑問文の場合は、「S V 疑問詞 it is that ~」のようになるので注意。
解説6 It was not until ~ that ///
「It was not until ~ that ///」で「~してはじめて///した」という意味です。
ex. It was not until 10 p.m. that he came back home. 「彼は午後10時になってようやく帰ってきた」
この構文の成り立ちを見ていこう。もともとは、
He didn't come back home until 10 p.m. 「彼は午後10時まで帰って来なかった」
もともとはこの文。下線部の副詞の部分を強調すると考えると、まず、過去形なので「It was ~ that」で挟む。
It was until 10 p.m. that he didn't come back home.
その後、notを前にもって行く。
It was not until 10 p.m. that he came back home.
これで完成。訳は、「~まで///しない」ということは、「~してはじめて///する」ということ。
解説7 応用
強調構文は他の構文と混ざることでより複雑になる。たとえば、「not A but B」と結びついたらどうなるか。
The test took place not on June 3 but on June 5. 「その試験は6月3日ではなく、6月5日に行われた」
この下線部を強調すると、
It was not on June 3 but on June 5 that the test took place.
のようになる。これが変形して、
It was not on June 3 that the test took place, but on June 5.
になる。他にも「not only A but also B」や「not so much A as B」などの構文と合体すると複雑になる。これに気付くには、itやthatが何のitとthatかを考える癖をつけておくこと、さらに、相関語句に気付く練習をすることが大事だ。
解説8 その他の強調
強調する方法はまだある。知りたい人はこちらの記事に
覚えるポイント
1、強調構文の作り方
2、that以外になる場合
3、疑問詞を用いたタイプ
4、構文が混ざった応用のタイプ