【ワンポイント英文法】未来の表現の使い分け

文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。

 

f:id:nicochan0923:20210428202554p:plain

 

解説1

 未来を表す表現といえば「will」と「be going to」が思いつくだろうが、その他にも未来を表す表現が多くあるということを知っておこう。また多くあるので使い分けが大切になってくる。ここもきちんと学んでいこう。

 

nicochan0923.hatenablog.com

 

 

解説2 will 力強い意志

 

 ex.I will do my best 「全力を尽くつもりだ」

 

  willは未来を表す表現として使われますが、willの核のイメージは「力強い意志」です。ここから意味が派生して間接的に未来を表すようになっただけです。

 

解説3 will 決心

 ex. I 'll do my homework tomorrow 「じゃあ、明日宿題やるよ」

 

  willは、その瞬間に何かやろうと思いついた場合に使います。例文では、その場で宿題をやろうと決めたのでwillを使っています。

 

解説4 will 予測

   ex.He will go to bed early tonight.

 

  この文はどうでしょう。彼がその場で決めたことを私たちがなぜ知っているのでしょう。事前に決めていたらbe going to ,be Vingを使うはずです。

 

 つまり、このwillはその場で決めたことを表すwillとは違う役割を持っているのです。これは、予測を表すwillです。そして、予測が外れることは想定していません。

   

  しかし、必ずそうなるとはなかなか使わないので意味を和らげる言葉を一緒に使うのが一般的です。ex. I think , I expect , Probablyなどです。

 

  ここで最初の文は不自然だとわかります。確信をもって彼は寝るとなぜ言えるのでしょうか。つまり、自然な文にするにはこれらの言葉を使うのです。

  

  もしこれらの言葉なしで使う場合は、他人に強制力をもった人に限られます。また、絶対そうなるという慰めの言葉として使われることもあります。

 

 ex.Visitors will wear uniforms at all times「訪問者は常に、制服着用」

   You'll get better soon 「あなたはきっと(病気が)良くなるよ」

 

解説5 be going to 意図・計画

 

ex.I'm going to buy a carema.「カメラを買うつもりです」

 

  be going toは、もうやるとすでに決めてあることについて述べる場合に使います。例文では現在すでにカメラを買うつもりでいたのでbe going toを使います。

 

解説6 be going to 予測

ex.I'm going to miss the last train「終電に乗り遅れてしまいそうだ」

 

  現在の状況の中に、未来の出来事を不可避なものにする決定的な要素があるときにbe going toを使います。例文の場合、例えば、時計を見ると12時を過ぎていて、終電ギリギリ。このような場合にbe going toを使います。

 

解説7 was going to 

 

 ex. I was going to study English yesterday

 

  過去においてやろうと思っていながら、実際にはやらなかったについて述べるとき使います。例文は、「英語を勉強しようと思ってた」という意味で「でも、しなかった」という意味を含みます。

 

解説8 be Ving

 ex.I'm leaving for London tomorrow「明日、ロンドンへ向けて出発します」

 

  be Vingは、未来に何かをすることを取り決めて、それがその人の個人的なスケジュールの一部になっている場合に使います。未来への遠近は関係ないです。

 

   また、進行形を使っているので、動作が進行している状況、具体的な準備をしているといった内容を含みます。例文では、すでに旅行の準備をして、荷物をまとめ、ロンドンへ出発するという状況になります。

 

 be動詞の時は、be Vingで未来の予定に使えないので注意しましょう。

 

解説9 現在形

 ex.Our flight leaves at 10 「私たちが乗る飛行機は10時に出発する」

 

  現在形は、公共的な事柄の予定について述べる場合に使います。時刻表や予定表など変更の可能性がない確定している事柄について使われます。

 

 

nicochan0923.hatenablog.com

 

 

nicochan0923.hatenablog.com

 

解説10 be to構文

  ex.The next meeting is to take place in Kyoto

    「次の会議は京都で開催されることになっている」

 

  be to構文は、to「~の方へ向かう」+be「イコール」が合わさって、「これから

~する状態にある」→「これから~することになっている」という意味になります。誰かの意志ではなく、客観的事実を表す硬い表現です。

 

 

nicochan0923.hatenablog.com

 

解説11 will be Ving

 ex.I will be playing soccer at this time tomorrow

    「明日の今頃は、私はサッカーをしているだろう」

 

 will be Vingはその場の思いつきで、未来で行われている最中であると思われること、主語の意志と関係ない当然の成り行きで起こる未来の事柄(単純な予定)を表すときに使います。例文では、これまでこの時間はいつもサッカーをしているから、明日もしているはずという内容です。

 

解説12 その他

   be about to    「まさに~しようとしている」

 

  ex. I'm about to clean my room 「これから部屋の掃除をします」

 

  be on the point of Ving  「まさに~しようとしている」

 

  ex. The train is on the point of leaving 「汽車が出るところだ」

 

  この二つは差し迫った未来について述べるときに使われます。上は、about(周り)にto(到達)が合わさって、まだ、始まっていないけど、始まりそうという意味です。下は、動作のpoint(先端)がon(接触)しているイメージ。

 

 つまり、たった今はじまったというイメージでしょうか。両者はあまり違いがありませんが、下の方が緊急性が高いです。そして、be going toとの違いは、「いつ行うか」です。be going toの場合は、tomorrowなど未来の副詞と一緒に使うことができますが、be about toは使うことができません。be about toは直近の未来しか表現できません。about toは、差し迫った未来表現しか表現できません。

 

   ex. I was about to call you 「電話かけるところだったよ」

 

  また、過去形は「まさに~するところだった」という意味になります。

 

解説13 過去からの未来

 ex. I decided that I would study in London

    「私はロンドンに留学しようと決心した」

 

  過去のある時から未来について話す時は、助動詞の過去形を使う。

 

解説14 未来時制はない

 英語の時制は未来時制はない。それは、動詞の活用に過去形と現在形しかないことからは明らかです。英語で、時制を持っているというのは、「事実」を表すというルールがあります。

 

 現在形は現在の事実、過去形は過去の事実を表すのに対して、未来はまだ起こってないので事実ではないから、時制を持たない。そこで助動詞の力を借りて、未来を表すのです。

 

 助動詞自体も事実ではないですね。can「~できる」、should「~すべき」なども事実ではないですね。それに、仮定法も事実ではないから助動詞を使っているのです。

 

覚えるポイント

1、それぞれの意味

 

2、それぞれの使い方