現代文の勉強法 ステップ
現代文で点数を上げるには4つのステップがあります。これらのことを意識して勉強してみてください。
①漢字
「漢字は点数が低いから」「読解のほうが大事だから」と言って漢字を勉強しない人がいます。しかし、点数が低いからといって侮ってはいけません。だいたい1問につき配点は2~3でしょうか。その2~3点が合格を左右するのです。大学受験では1点の違いに100名くらいの人数がいると言われています。1点で落ちてしまうことになったら悔しいと思いませんか?取れるところは確実に取るのが受験の定石です。記述で2点取るより覚えるほうが確実に楽なのです。覚えたら点数が取れるなんてラッキー問題です。
それに、漢字は読解にも影響を与えます。当たり前ですが、漢字の意味がわからないと読めません。文脈で判断すればいいですが、それも外れてしまう場合もあり、判断する文脈の意味がわからなければできません。なので漢字は書けることはもちろんのこと、意味もわかるように練習してください。
以上のような理由で漢字は勉強したほうが良いのです。暗記系の勉強は後になって、徐々に点数に響いていきます。花を咲かせるために種は早めに蒔いておきましょう。
②現代文のキーワード
現代文には普段読まないような分野の評論を読まなくてはいけません。友達が自分の知らない趣味の話を難しい専門用語も入れながら話して、では最後にテストしますと言っている感じでしょうか。
想像してみてください。話を聞いている間、苦痛ではないですか。それと同じです。だから、少しでも話が想像できるように、興味が持てるようにあらかじめ専門用語を勉強しておくのです。多様な分野の専門用語を知ることで、初見の文章でも楽に読み進めることができるのです。知らない英語長文でも自分の好きなことならなんとなくわかるような感覚です。
③読解
読解力とは、文章のつながりを理解して作者の言いたいことを理解する力のことです。そして、現代文には読み方があるのです。それを勉強するのが、読解の勉強です。
①接続詞の機能を覚えて、読むときに注意する
②因果関係をつかむ
③対比構造をつかむ
④言い換え箇所をつかむ
⑤客観的に読む
⑥具体⇔抽象の流れを意識する
⑦指示語に注意する
⑧文章全体の構造を把握する
これらの力をつけていくのが読解になります。
④解答力
読解ができても、設問ができなければ、点数になりません。つまり、設問に解答できる力を鍛えなければなりません。設問を見たときに、着眼点はどこか、そこからどうやって正解にたどり着けるのかは、明確な解法があるのです。その解法、つまり、根拠の探し方を身につけるのがこの最後のステージです。現代文をセンスで解かないで済むかはここをきちんとするかにかかっています。
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