そろそろ模試があったりする季節ですね。そこで予想以上に英語の時間が足りないなんて思った人はいませんか。もっと早く読めるようになりたい。そんな人への対策を紹介します。
- 条件
- 速読に必要なもの
- トレーニングの前段階
- 速読のトレーニング1に必要なもの
- トレーニング1の内容
- 速読トレーニング2に必要なもの
- トレーニング2の内容
- 速読トレーニング3に必要なもの
- トレーニング3の内容
条件
まず、これを知ったから、これをちょちょいとしたから急に早く読めるようになるなんて魔法はまったくありません。完全に修行に近いことをやってもらう予定です。ですので、覚悟を決めましょう。絶対やり遂げるという覚悟が必要です。結構根気がいりますのでご了承ください。
速読に必要なもの
実際のトレーニングの前に速読にするにあたってどんな能力が必要か考えて見ましょう。速読と言ってもそれにはさまざまな能力が合わさっています。
1、単語、熟語
2、文法力
3、構文把握力
4、スラッシュリーディング
5、持久力
考えられる能力はこれらになります。この5つを鍛えることで早く読むことができるようになります。自分に足りないものは何か考えてみましょう。
トレーニングの前段階
速読のトレーニングの前に英語の基礎力をつける必要があります。上記の1~3にあたるのが基礎力だと考えてください。これがないと速読のトレーニングはできません。速読なんかする前に精読する練習をしましょう。1文を読めてはじめて速読することができます。
まず単語です。共通テストに必要な語数を覚えましょう。
共通テストに特化するならこちらでもいいと思います。
次は文法です。理解書と演習書を1冊ずつ仕上げましょう。
時間がない場合は、演習書は問題数が厳選されたやつでかまいません。しかし、本来は分厚い網羅された4択問題集をしてください。
こちらが4択の分厚いものではオススメになります。もちろん学校で配られたものやもう買ってしまったものがあるならそちらでまったく問題ありません。
次は解釈書です。こちらのどれか一冊をまずはカンペキにしましょう。
これらをすることでゆっくりなら1文を読むことができる状態を作り上げてください。ここまではやったんだよって人がこの記事の対象です。
速読のトレーニング1に必要なもの
まず、必要なものはターゲット1900です。1400でもいいです。大事なのは、簡単な短い例文が単語すべてに載っていて、音声がある教材です。それでしたらなんでもいいです。例文は文章ではないとダメです。ここではアプリが使いやすいのでターゲットをオススメしています。
単語がカンペキなら英熟語でもいいと思います。
トレーニング1の内容
1、ターゲットの例文1~800までを訳す。SVOCを書かなくてもいいので確認しながら訳していきましょう。もしわからないものがあれば先生に聞いてください。しかし、倒置もあったりしますが、基本的にはすごく簡単な例文なので、これができないなら文法や解釈に戻ったほうがいいです。1~800を1回は理解した状態にしてください。【1文の精読力】
2、ターゲットの例文1~800までにスラッシュを引く。1と2は同時にやってもいい。スラッシュリーディングの練習です。【スラッシュリーディングの練習】
スラッシュの引き方がわからない人はこちらでトレーニングしよう。
3、ターゲットの例文1~800を1文ずつ前から訳していく(理解していく)。【スランシュリーディングと構文予測】
ex. The fat cat / with long hair / ate the pie / that I baked yesterday / quickly /
this morning / because he got up late.
「長い毛の太った猫は遅く起きたので今朝、早く、私が焼いたパイを食べた」
こうではなく。
「その太った猫が / 長い毛を持った / パイを食べた / 私が昨日焼いた /
早く / 今朝 / 遅く起きたから /」
このように理解する練習をします。
英語の語順に慣れない人はこちらでトレーニングするとなお良い。苦手な範囲だけを部分的にするのも良い。
4、1~800の例文をシャドーイングしていく。アプリがあるのでそれを使ってシャドーイングしよう。シャドーイングとは音声に少し遅れて音読をしていくものである。速度は普通でかまわない。1倍速でそのままにしておこう。このときは、アプリの例文でなく本の例文を見ながらシャドーイングしてください。
シャドーイングしながら前から訳せたらその文はできたと判断しよう。できるようになるまで何回もシャドーイングしよう。
5、音声の速度を上げよう。まずは、1.2。それができたら1.4まで上げよう。速度を上げるようになったら、アプリのスラッシュが引いてない例文でシャドーイングを行おう。このときには意味の句切れ(スラッシュ)が自然を見えているはず。
スケジュール
1~3は、1週間以内で終わらせましょう。あまり時間は掛けないでください。もっと早く終わるならなお良し。
4、5は1日30分から1時間を目安にやりましょう。
このトレーニングの完成目標は、1.4倍速でシャドーイングしながら前から訳せることです。
また、1.4倍速でシャドーイングすると1~800までを1時間で回すことができます。ですので、1.4倍速でできたら1週間毎日1~800までシャドーイングしてください。1週間続ければ相当体に馴染んでいきます。
ここまでは一気にやりましょう。これで相当力がつきます。前よりもずいぶんと英文が読みやすくなったのではありませんか。その後は、801~1500も続けてやるか、次に進むかを選択してください。
あとは簡単です。次からは文章で同じことを行えばいいのです。これを続けていくことで少しずつ早く読めるようにやり、かつ英文を読む持久力を養うことができます。
次からのトレーニング2、3は一気に仕上げるものではなく、毎日少しずつやるものになります。基本的には入試直前まで続けます。
補足
なぜ英単語の英文で速読の練習をするのがよいかという理由のお話です。英語が苦手な子ほどこちらをやったほうが短期間で伸びると考えます。
まず、単語がより身に付く。やはり英語は単語です。音読すれば、文章で見ればより覚えます。さらに瞬間的に出てくるトレーニングを強制的にしているため、より実践的に使える知識にしています。
つぎに、800文の量の確保です。800文も読めば自然と英語の構造の感覚が養われます。この英語の構造の感覚を身に付けると飛躍的に英語は伸びます。単語、文法、解釈が終わった後のこのレベルの多読は相当効きます。さらに語法の感覚も身に付きますね。
また、量は多いですが長文ではないのでスモールステップで進めていけるところも良いと考えます。
速読トレーニング2に必要なもの
速読英熟語です。CDも用意しましょう。
トレーニング2の内容
1、熟語だけを暗記しましょう。文章はいらないです。
2、文章を精読しましょう。白文の状態にしてください。書き足したいスラッシュを入れたい場合は、コピーしてください。
3、音声に合わせてシャドーイングしていきましょう。1日30分を目安に行います。200語くらいの文を前から訳せるように練習していきましょう。
スケジュール
熟語は1ヶ月で仕上げましょう。トレーニング1と一緒にやるとすぐにトレーニング2のシャドーイングに移れます。
こちらのシャドーイングは入試の直前まで毎日行う日課にしてください。
速読トレーニング3に必要なもの
音声付の長文の参考書。なんでも良いです。好きなものを選んでください。
トレーニング3の内容
1、普通に問題集として解く。
2、すべての文を精読し、トレーニング1と同じように、スラッシュを引いたり、前から訳せるようにする。
3、シャドーイングして音声についていけるようにする。30回を目安にすることが多いができるなら回数は関係ない。できるなら少なくてよいし、できないならさらに増やそう。